■2年越しの山陽行
毎年GWと夏は未踏スタジアムを制覇する為の重要な時期だが、2年前、2020年のGWは5/2維新みらいふ、5/3シティライトという絶妙な日程で2月には旅を予約していたのだが、その後のコロナ禍でJは中断、旅行も全てキャンセルとなった。あれから2年、今季の日程を見ると、4/30山口vs栃木、5/1岡山vs東京Vと2年前を思い起こさせる日程。これはもう行くしか無いということで2年越しの山陽行を決めた。言わばリベンジ旅なので、宿も2年前に泣く泣くキャンセルしたホテルを再予約。
初日はまず山口に飛んだのだが、横浜のやや南寄りを飛んだので首都圏のスタジアムがよく見えた。
これ以外にも等々力、新国立、味スタ、相模原ギオン、そして恐らく町田のギオンも。その後も岐阜の長良川なども見えて、飛行ルートからして亀岡のサンガスタジアムも見えそうだったが関西は雲が掛かっていて見えず。そんなこんなで9時過ぎに山口宇部空港に到着。空港から新山口まではバス、そこから電車で山口駅まで行ってレンタサイクルで観光。
この1週間ずっと天気予報をチェックしていて日替わりで雨、晴れ、曇りと予報が変わってどうなることかと思ったが、快晴に恵まれた。山口は緑が多い街だったが、新緑と空の青がよく映えていた。
この瑠璃光寺や山口大神宮等を巡りつつ13時過ぎに山口駅を出て2駅先の矢原駅で下車し、徒歩10分足らずでスタジアム到着。
■試合
こういった未踏スタジアムに行く時は大概メインスタンドのアウェイ側で観ている。その理由としてはまず天気が読めないので屋根の設置率が高いメインスタンドへ、というのとアウェイ側は比較的まったり観れるので自分の様な立場の人間には丁度良いというのもある。古い陸スタはスタンド中央の放送席やVIP席のみ申し訳程度に屋根があるという感じだが、最近は他に町田、水戸などもそうだがメイン全体に屋根を掛けている所が多い。
この試合を見る前に気付いたのだが、実はレノファを見るのは(ホーム、アウェイに関わらず)初めてだった。監督の名塚氏は現役時代のベルマーレ、そしてファルカン時代に代表だったイメージが強い。ファルカン時代のある試合で背番号が井原3、名塚4という試合があって、4は井原だろと子供心に憤ったこともあった笑。対する栃木の時崎監督もベルマーレの印象があり、調べると98年だけ2人は共にベルマーレに所属していた。
試合は両チーム共にあまり連動性は無く蹴り合うシーンが多く、その中で栃木の前線からの守備の出足が早いなという展開。午前中自転車で色々回っていた疲れが来て正直意識が飛ぶ瞬間もあったが、山口はサイド起点に何度かチャンスがあった。
後半は試合が動き、10分過ぎにオーバーラップしていた左SB橋本が決めて山口が先制。経歴を見たらこの選手は横浜FCユース出身で今年慶大を卒業して正式加入らしい(2年前から特別指定で試合には出場していた)。wikipediaには出身高も記載されていたが、これを見る限り学業も優秀なんだろうな。
このまま試合が終わるかと思ったが、栃木はAT突入直後に途中出場の矢野貴章が決めて追い付いた。この前にも1本良いシュートがあったし、この選手は昔は不器用ながら右サイドをスピードに乗って突破していく印象だったが、年々上手く、器用になっている気がする。その意味で鈴木隆行に似た印象。よくベテラン選手が「この歳になっても成長」とコメントすることがあるが、今日の矢野を見ると納得だわ。
実は試合はこれで終わらず、AT6分が終わろうとする中で高木大輔が決めて山口が勝ち越し、そのまま試合終了。山口の勝利。今日は自分の見ていた隣のブロックに結構熱心に応援している若い母子連れグループがいたのだが、終了後に選手が挨拶に来ると子供達が「パパー!」と手を振り出した笑。関係者席だったらしい。
■試合後
試合後は大歳駅から電車に乗り、新山口から新幹線で広島へ。2年前と同じ宿(当時は広島観光も予定していた)ということで向かったのだが、今回はついでに広島の新スタジアム建設現場も見学。
ここは市電やバス、アストラムラインの駅から徒歩圏内かつ繁華街にも近いので、万単位の人が来ても試合後は上手く分散するだろうなと思う。オープンは24年だが楽しみでならない。見学後はここに来たからには、ということでお好み焼きを食し、初日が終了。