J1第18節 横浜M×大分(三ツ沢)


 三ツ沢の時に限って雨が降るのだが、今は梅雨時なので仕方ない面もある。こうなった原因はラグビーW杯でリーグ戦の日産スタジアム開催が少なく(14→12)、その分三ツ沢開催が増えた為かと思っていたが、日産スタジアムの予定を見ると今日は特に他のイベントは入っていない。つまりは(トーレス加入以前の)鳥栖戦同様に、日産スタジアムでの観客動員があまり見込めないが為に三ツ沢開催となった、ということかな。ちなみにこの時期の三ツ沢開催について過去の観戦歴を辿ってみたのだが、丁度6年前、2013年7月6日(土)に奇しくも同じ大分と対戦しており、この時は1-1の引き分けだった。当時の文章を読み返すと、6年前は7/6時点で梅雨明けしていたらしい。こういう気象情報は書いておくものだな(笑)

 開始直後にスタジアムに着くと、エンドが通常と入れ替わっており、マリノスは前半にホームゴール裏に攻める構図だった。前半の30分位まではほぼ一方的な展開で押し込んでいたのだが、大分の最終ラインが踏ん張ってゴールを割らせず。大分守備陣はクロスへの対応が良く、エリア内でシュートを打たれるシーンでもDFがしっかりコースを切っているのでGK高木は常に正面でセーブすることが出来ていた。
 後半は前半よりもやや大分が押し返す形だった。今年の大分のサッカーをこの眼で観るのは2試合目だが、少しでも前が詰まったら躊躇無くGKまでボールを戻してまた作り直す、という作業を何度も繰り返していたシーン一つとっても片野坂氏の指導力の高さが覗えた。雨で滑りやすいピッチでもそれが出来るというのはそれだけチーム全体に動きが浸透しているということなので。ただ、GKからのビルドアップという“自分達の型”に持ち込むには(試合中に)相応の時間が掛かり、また対戦が一巡して今後はボールを回したいスペースに相手がカバーに入る、という状況も増えてくるであろう中でどれだけ勝点を伸ばせるか、少ないチャンスを決めきるか、という問いはあるだろうな。そうそうGK高木はセービングのみならずビルドアップでも安定していたのでどこの高校/ユースの出身なのかなと思ったらヴェルディユースから明大を経て川崎でプロ入りというキャリアだった。川崎にいたのは薄っすら記憶にあるがヴェルディユースだったとは。あの足捌きも納得。

 試合は後半30分頃にエリア内でエジガルが放ったシュートが大分DFに当たり、そのこぼれが再びエジガルの前に転がって2度目のシュートはDFに当たりつつもゴール。これを守り切ってマリノスが1-0で勝利した。丁度2週前の松本戦と同じスコアでゴールの時間、そしてエジガルがエリア内でストライカーの嗅覚を発揮したというのも似ている。こういう試合で決めきれず勝点1に終わるか3になるかは大きく違うので、このホーム2試合で勝点6取れたのは大きい。ただ2試合とも1-0で得失差は稼げなかった。18試合終えて暫定2位ながら得失差は+6。上位陣は大概得失差が二桁になる中でこれは同じ勝点なら不利になることを意味する。ならば勝点で上回るべく勝点3を積み上げていくしかない。

 試合後はベルギーへのレンタル移籍が決まった天野の挨拶が予定されていたが、雨脚が強まっていたのもあってすぐにスタジアムを出た。やはりスピーチに残る人が多かった為かバスもそれほど並ばず21時半前には横浜駅に到着。