J1第16節 横浜M×松本(日産)


 観戦は3週ぶり、マリノス戦は約1ヶ月ぶり。この間CL決勝、A代表の親善試合&コパ・アメリカU22のトゥーロン国際、なでしこの女子W杯とか色々あって実際の期間以上に久々な感覚がある。今日は昼前から雨が断続的に降りつつも時折雲の切れ間から空が顔を覗かせるという、典型的な梅雨の天気だった。三ツ沢でこの天気は嬉しくないが、屋根のある日産ならば、季節の風物詩として楽しむ心の余裕がある(笑)まぁ家からスタジアム迄は傘要らずで、着いた途端に激しく降り出すという運の良さもあった訳だが。
 16時半頃にスタジアムに着いていつもの様に2階で席を確保したのだが、このホーム側ゴール裏2階の一部座席が更新されていた。

 2階の両ゴール裏とメインスタンドは今季のJ開幕時点で座席が更新されていなかったので、このまま9月のラグビーW杯に臨むつもりかと思っていたが、この様子だと全て更新される気配。マリノスの日程を見るとラグビーW杯前最後の試合は8/17のセレッソ戦なので、そこから9/20の開幕までの1ヶ月で残りの座席を一気に更新するのかな。

 今日の試合はマルコスが前節の退場で出場停止、三好も代表で不在という中で中盤はどう組むのか興味があったが、喜田、天野、山田という構成。開始からボールを保持して攻め込み、チャンスも幾つかあったが、やはり3トップの後ろからゴール前に飛び込むマルコスの不在を感じさせる内容ではあった。天野や山田はパス、トラップといった基本技術のしっかりした選手ではあるが、そうであるが故に2列目からゴール前に顔を出してゴールorアシストの決定的な働きをするというのは、単純なボールスキルとは違う才能なのだというのを実感させられる。マリノスのサッカーに限らず、今は2列目の選手でもゴールの「数」が重要。まずゴール数があって次にアシスト数があり、要はゴールに直接絡むことが求められる。そんな中で見た目は何となく上手く見えるけどゴールに直接絡む回数は多くない、というような選手は遠藤、シャビ、ピルロといった司令塔タイプを除いて居場所が無くなるのではと思う。

 松本のサッカーを観るのはそれこそ前回J1だった15年の最終節(場所も同じ日産スタジアム)以来だったが、磐田戦の観戦記で書いたように同じ監督の下で長期間戦っている強みというか、4年前より簡単に負けないチームになっている印象を受けた。最終的に枠内シュートは0だったようだが、マリノスにボールを支配されながら相手ゴール前に到達するシーンは幾つかあったし、クロスバーをかすめるシュートもあった。ただ数少ないチャンスでシュートがダフったり、力みすぎて枠外に外したりするシーンを観るに、最前線で決定的な仕事の出来るタレントがいないのは今後に大きく響くかなとは思った。

 試合は後半半ば過ぎまで0-0で、これは鳥栖戦の様にアウェイチームが勝点1を得るパターンかなと思っていたが、80分に左サイドから途中出場の大津のクロスをゴール前のエジガルがトラップで相手マークを外してシュート、これが決まりマリノスが先制。中盤の得点力が無い分、サイドの比重、特に仲川の出来がこの試合を左右すると思っていたが、山田と交代で2列目に入っていた大津が決定的な仕事をした。このまま逃げ切って1-0勝ち。

 マルコス、三好不在で勝点3取れたのは大きいな。ハーフタイムには加入が決まった泉澤が紹介されたが、得点力のあるサイド、2列目の選手としていいテコ入れになるのではと思う。この選手と言えば3年前の大宮時代に三ツ沢で決めたスーパーミドルがまず思い浮かぶ。
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 試合終盤は雲も晴れて結局傘要らずで帰宅。