ACL GL第6節 横浜M×山東(日産)

  • 17時開催のGL最終節

 これが今年のマリノス終戦。このGL最終節は17時開始と珍しい時間帯。今日開催される東地区のもう1つの組、グループFが日本時間19時開始なので、重複を避けたのかな。
 自分の勤務形態はこういう時に割と融通効くのだが、前もってこの日は16時に上がると周囲に言っておいたので帰り際に仕事が降ってくる事も無く無事退勤し、乗り継ぎ良く予定より1本早い電車に乗れて16時半過ぎに新横浜に到着。電車を降りると丁度今日一緒に観る友人と出くわした笑。スタジアム到着後は今日は息子と共にゴール裏参戦するという別の友人にも会った後、いつも通りのバクスタ2階へ。
 バクスタでは毎回通路より上層の席なのだが、今日は試しに通路より下層の席を取ってみたら座席にカバーが掛けてあってプラスチックのままの上層より多少リッチだった。今後は雨が降らない限りここにしようか。

バクスタ2階通路下席

開始前はまだ多少明るさが残っており、冬特有の澄んだ空が広がっていた。

冬の夕空
  • 試合
ホームゴール裏

 このグループGはマリノス山東、仁川の三つ巴で、ここまでマリノス山東にアウェイで勝利、山東は仁川にH&Aダブル、仁川もマリノスにダブルというジャンケン状態で、結果今日マリノスと仁川が勝つと3チームが勝点12で並び、この3チーム間の対戦成績(勝点、得失点差、総得点)で順位が決まるという複雑な状況にある。マリノスとしては山東、仁川相手の得失点差で不利な為、2位以内に入るには4ゴール以上の1点差もしくは2点差以上の勝利が必要。

第5節終了時点の3チーム間の対戦成績
順位:チーム/勝点/得失点差/総得点
1位:山東/6/+3/5
2位:仁川/6/-1/7
3位:横浜/3/-2/4
※仁川は当該チーム間の全4試合を消化済

 序盤からマリノスが押し込む展開で、シュートもそれなりにあったがGKの正面だったりミートしない事が多く、相手GKを脅かす様な場面はなかなか作れず。山東は上記の通り2点差負けでも1位突破という状況で守りに入っていた面はあったかもしれない。前半は1~2度カウンターで攻め込む場面があったくらい。目立っていたのは9番のクリサンで、190cmの長身でCFタイプと思いきや足元の技術やボールを運ぶ力もあってカウンターの起点となるパスの出し手として機能していた。
 そんな感じで前半が終わりそうだったので43分頃に席を外してトイレ&寒いので汁物を調達に行ったら、丁度売店でうどんの出来上がりを待っている時にマリノスに先制点が生まれた苦笑。売店脇のモニターで見ていたが縦一本でそのまま流し込む形。

 今思えばあのゴールが大きかったな。後半は固さも取れてより相手ゴールに近付く場面も増え、後半10分過ぎにはヤンマテの深い突破からアンロペが詰めて2-0、それから10分もしないうちにボールを奪って縦パスに反応したヤンマテがエリアすぐ外辺りからGK頭越しのループを決めて3-0と試合をほぼ決めた。
 それ以降はゆっくりボールキープしつつ、時折中盤でボールを奪ってショートカウンターも出しつつ試合をコントロール山東は前述のクリサンや途中から入ったフェルナンジーニョ(ブラジル出身で中国に帰化した選手らしい)の突破やボールキープ力以外に攻め手無し。他の中国人選手を見てもボール扱いや動きの質でマリノスの選手とは正直雲泥の差があった。特にサイドの狭いスペースにボールが入った時にそれが顕著で、マリノスはそこで上手く2~3人絡んで正確にボールを回せるのだが、山東は最初のボールタッチがまず乱れてマリノスからすると格好のボールの狩場だった。そしていつも中国超級勢と対戦する時の様に、アフターで不必要に当たりに来るので前半だけで相手に黄紙3枚。とにかく相手を倒してでも止めろ、自由にプレーさせるなとユース時代から教え込まれてるんだろうなと思う。それ自体は日本を始めどの国でも言われている事だと思うが、技術不足が加わると不必要に激しいチャージ、一か八かの激しいタックルで勝負するというプレーに表れ、相手にとって非常に危険なプレーとなる。また山東の監督はかつて全北現代や韓国代表を率いたチェ・ガンヒなのを知ったが、あの伝統的な韓国サッカーの体現とも言うべきスタイルと組み合わさって、かなり激しい、言い換えれば荒い、粗いチームではあった。

 こうして3-0とした後の仁川と合わせた対戦成績は以下の通り、マリノスが得失点差で1位浮上。そして山東もこれ以上失点しなければ2位キープという状況だった。裏のカヤvs仁川は仁川がリードしていたが、仁川はカヤ相手に何点取ろうとも当該対戦成績には影響しない為。

マリノス3-0時点の3チーム対戦成績
順位:チーム/勝点/得失点差/総得点
1位:横浜/6/+1/7
2位:山東/6/±0/5
3位:仁川/6/-1/7
※仁川は当該チーム間の全4試合を消化済

山東の攻撃が終始淡泊だったのはこの影響もあったかもしれない。勝点が合計12あれば2位の上位での通過は確実でもあったし。逆に0-4だと敗退で、マリノスあと1点取らないかなと思って実際1~2度チャンスあったのだが笑、決め切れずそのまま3-0でマリノスの勝利。

  • 試合後

 今日は山東サポも数百人来ていたが、最初から2つに分裂し、お互いのチャントは無視して各々で応援していたのが目を引いた。

山東サポ分裂応援

団体間の対立などあるのだろうか。Jだともう20年程前にガンバゴール裏が分裂していたのは記憶にあるがこういうあからさまなのは久々に見た。

 終了後はすぐスタジアムを出て、ゴール裏で観ていた友人とも合流して帰宅。17時開始だと終わっても19時で時間に余裕あるのが良いな。帰ってもこうして観戦記を更新するだけの時間がある笑。