J1第5節 横浜M×鹿島(日産)

  • 相鉄東急直通線

 浦和戦(2/25)で、菊名経由で行くのも最後?などと書いたが、この鹿島戦の日についに開業。

相鉄・東急新横浜駅

 駅構内はやはりかなりの人出で取り敢えず乗ってみたという人が多そうだった。この新横浜に行く目的としては主に日産やアリーナでのイベント、新幹線、後は仕事(オフィスビルも数多い)だろうから、取り敢えず降りても駅ビルでちょっと買い物や食事するぐらいだと思うが。改札は市営地下鉄と隣接しており、いつも地下鉄利用時に使う出口から地上に出てスタジアムへ。

  • 今日の観戦場所

 今日はいつもより人数の多い観戦で、友人の希望もあって年チケのホームゴール裏2階ではなくバクスタ1階ホーム側に別途席を取った。年チケ分はリセールに出して売れたので、少し料金を追加してアップグレードした形。ここは2017年までは自由席で、いつもの観戦場所だった。

バクスタ1階ホーム側より

翌18年から席割が変わってゴール裏2階に移ったのだが、やっぱこの場所は良いな。ゴール裏の2階ともなると試合が遙か遠くで行われている感覚に陥る時があるのだが、ここはトラック越しとはいえCKは目の前だし、特にサイドライン際の選手の息づかいがまだ伝わってくる。とは言え年チケもこの場所で、となると価格面や指定席故に友人が来る時に融通が効かないのが難点。また年チケだと今日のような雨天時も考慮して買う必要があるが、晴天時は少し前方(つまり屋根が掛かっていない)で観たいとも思ったりで。ちなみに今回は屋根下を買っておいて大正解だった。

  • 試合

 序盤は鹿島が押す展開で、特に右サイドに大きく振って右MF藤井の仕掛けからゴールを狙うのが一つの形になっていた。マリノスは中盤でなかなか鹿島を捉えきれず、繋がれて自陣深くまで攻められるシーンが続いたのだが、ゴール前は堅く閉じてゴールは割らせず。被決定機もあまり無かったと思う。時間が経つと徐々に鹿島ゴール前まで攻める場面も出始めたが、そこはさすが昌子、植田のCBに中を閉じられて遠目からのシュートが多かった。前半は0-0。

 後半も似たような展開が続いたが、10分過ぎにカウンター気味の展開から最後は右サイド走り込んだ松原が低弾道ミドルを決めて先制。間違いなく年間観戦ベストゴール候補になるようなゴラッソで、映像を見ると松原はゴールイン前に既に右拳を突き上げていた笑。この選手は3季前の大分戦でもミドルを決めたし、雨のホーム試合と相性が良いのだろうか。
 そしてこのゴールから5分ほど後にはマリノスの右クロスから鹿島DFのOG。恐らくひとまずクリアしておこうという判断だったのがコントロールし切れず、またポジションも丁度ゴール前だったのもあってゴールに流し込む形になった。今日は元々の状態が良くなかった上にこの天候もあって、特にゴール前の芝はかなり荒れてたが、不用意ではあったな。
 一気に2-0として、去年までなら相手をいなしつつ要所でボールキープし、カウンターで更に追加点という展開だが、今季はなかなかそれが出来ない。点を取りに来た鹿島に押されるシーンが目立ち、カウンターでも前線に残したA・ロペスにボールを預けて頑張りに期待するしかなく、そこでボールを奪われ再度攻められるシーンが続いた。そして右クロスから鈴木優磨に決められ2-1。そしてその直後に渡辺が鹿島の選手を倒した後、鈴木が渡辺に怒って駈け寄り、両チーム選手も集まってきて一触即発の場面があった。最終的には渡辺、鈴木両名にイエロー。
 このシーンを見ていて鈴木がチームにスイッチ入れに行ったなと思った。数年前の天皇杯決勝、鹿島vs川崎だったと思うが、同じ様な場面で小笠原が川崎の選手に怒って詰め寄る場面があった。後に両チーム選手のインタビュー等読むと、あれは主将小笠原がチームにスイッチ入れる為の合図だったと。今日も1点差まで追い上げて更に同点、逆転まで持って行くための檄だったのだろう。この選手は帰国後は完全にヒール扱いだが、本人もそう思われているのが分かっていて敢えてそう振る舞っている感もあるし、こういう選手は嫌いでは無い。優等生の良い子でもチームの毒にも薬にもならない人畜無害な選手よりよほど魅力的だとさえ思う。少なくともこの選手なりに鹿島というチームを背負う責任感や覚悟は感じられるし。
 その後も鹿島がサイド起点にマリノスゴール前に迫るシーンはあったが、最後マリノスが守り切った。鹿島は良い展開で攻め込んでも最後の仕上げが足りなかったかな。鈴木は今日のように前線での楔役やゴール前でのフィニッシュに特化するよりは、(以前上田綺世とそうしていたように)CFと組んでその周りをある程度広く動いた方が活きると思うし、そうした点取り屋不在が今の内容の割に勝点が伸びない原因かもしれない。
 マリノスはこれで開幕5戦で3勝1敗1分、その内川崎、鹿島に勝利というのは上々の出来。ただ開幕節から書いているが、伸び代、余力はあまり無いんだな。先ほど書いたようにリード後に相手をいなせず守備の踏ん張りでどうにか守り切る展開が続いている。結果は出ている今のうちに井上がフィットし、宮市も復帰出来れば良いのだが。

  • 試合後

 終了後は品川に移動し、友人が運営するクラブの新体制発表会を見に行った。サッカーだけで無く3x3バスケ、アメフト、チアリーディングの各部門合同とのことで、着いた時はフォトセッション中。

フォトセッション(写真は3x3バスケチーム)

 こうしたイベント然り、サッカー部門には先日現役を引退した某選手がコーチングスタッフに就任し、またそれ以外にも現役時代Jで観ていた人がコーチにいたりでどんどんスケールが大きくなっている。こうした地域リーグクラブで上を目指しているところは得てして上のカテゴリに行くことが目的の全てとなり、それが実現した時に内実が追い付かず足元をすくわれる事が多い印象だが、ここは地力を付けつつ少しづつ着実に進むクラブだと思っているので、今季もまた歩みを進めていくことだろう。傍目から見ている者として、コーチや選手だけでなく、サポーターやこのイベントの司会進行役など全てが、これまでの積み重ねの先にあるなと思ったり。
友人達に挨拶し、グッズ売り場でタオマフを購入し帰宅。