J1第32節 横浜M×C大阪(日産)


 早いものでもうホーム最終戦の日となった。今日は雨予報だったので屋根下を確保したのだが、そう言えば最近日産のマリノス戦は屋根下が多いなと思って振り返ると9/16柏戦、10/14大宮戦、10/21鹿島戦と直近3戦全てそうだった。今日も含め、それだけ週末雨に降られる事、そしてそこにマリノスのホーム戦が被ってしまう事が多い証と言えるだろうか。
 座席と言えば先日来季からの大幅な席割の変更が発表され、いつも座っているバクスタは大半が指定化されることになった。写真は今日座った位置からの眺めだが、ここも来季は指定のSC席となる。屋根下でもそうでなくても、いつもゴールラインの延長線上にあるこの位置から試合を観ていたが、おそらく来季は別の場所で観る事になるだろう。指定は年チケ価格の問題もあるがそれ以上にたまにくる友人との観戦が難しくなる故に手を出せない。こちらから誘う事もあるが、そうでなくても友人達は日産/三ツ沢に行けば私(+いつもの観戦仲間)がいると確信しているので(笑)、当日に向こうから連絡をくれたりもする。指定ではそういう事が出来なくなるんだな。自由席がゴール裏と隅になるならば1階からは試合が今以上に観難くなるので2階への移動も視野に入れてよく検討したい。

 試合についてだが、前半半ばまでのマリノスは何度か攻撃の形を作り、良い内容だった。前半13分のバブンスキーのゴールはゴラッソだったが、この選手は高水準のテクニックがあるからついゲームメーカー、司令塔タイプかと思ってしまうが、実際はMFではなくセカンドトップと言った方が適切かと思う。ボールをキープして試合のリズムを作るとかは苦手で相手ゴールから遠ざかるほど試合から消えてしまうのだが、開幕の浦和戦や今日然りでゴールエリアすぐ外ぐらいならミドルが高確率で枠内に飛ぶので、第2のFWとしてもっと相手ゴールに近い位置でプレーすればより恐さが増すのでは無いかと思う。書いててふと思ったが香川に近いタイプかな。前半半ば以降からは徐々にセレッソがボールを支配して攻め込むようになった。サイド起点に何度かチャンスを作るが決めきれず1-0マリノスリードで前半終了。
 後半もセレッソがボールを支配して攻め込んでいたのだが、セレッソの選手はボールを止めて蹴る基本的な動作の水準が高く、トラップした時に既にパスを出す体勢になっているのでパスがとてもスムーズでマリノスはなかなかボールを奪えなかった。セレッソのシュートチャンスは中澤らが身体を張って防いでいたのだが、このまま無失点は考えにくいなと思った後半半ばに清武のシュートが決まって同点。反対サイドで決まったゴールなので最初誰が決めたかよく分からなかったが、左足で逆サイドネットに正確に蹴れるのは清武か柿谷くらいだろうと思ったらやはり清武のゴールだった。そしてその数分後には今度は清武のヒールパスから水沼が決めてセレッソが逆転し、更にその数分後にはCKから杉本が決めて3-1。ここまで僅か6~7分。これで試合は事実上決まった。2-1の時点ではまだ鹿島戦の様にカウンターからワンチャンで同点、もしかしたら再逆転もあるかなと思っていたが、さすがに2点差は厳しい。
 その後は、というかその後もセレッソがボールを支配し、たまにマリノスがボールを奪ってカウンターを仕掛けようにもマルティノスや遠藤が単独突破する以外攻め手が無く、セレッソの選手数人に囲まれてボールを奪われ逆にカウンターを食らってゴール前まで侵入されるシーンの繰り返し。等々力での川崎戦の様に相手の攻勢に圧倒されて混乱状態に陥り組織の体を成さなくなった感があった。こういう時にチームを鼓舞するような選手がピッチ上にいなかったのも大きかったと思うが。
 終盤にはCKからヨニッチが決めて4-1。また後半半ば以降に扇原、マルティノスが警告を食らい、累積で扇原は次節、マルティノスは残り2試合の出場停止が確定した。こうして試合終了。

 セレッソルヴァン杯優勝でワンランク高みに達したようにも。ここまでボールを支配されるとは思わなかったが、個々の技術もさることながら優勝で自信を付けてチーム全体にプレーの迷いが減った面もあるのかなと思う。天皇杯も準決勝に勝ち残っているし、カップ戦2冠を達成してもおかしくない。

 試合後はホームゲーム最終戦後恒例のセレモニーがあり、監督、主将が挨拶をした。負傷からの回復途上にある身ながらピッチの上で自分の言葉で挨拶した齋藤は立派だった。この光景を見て去年までの主将が何故これを出来なかったのかという事も考えさせられるし、また現主将が背負う(背負わされる)ものの大きさにもある種の同情を禁じ得ない。現トップチームにアカデミー出身者は何人もいるが、何故この10番の負荷を軽くすべく責任を分担出来る選手が他にいないのかと。

 ホーム最終てことで一区切りとして試合後は渋谷に移動し、観戦仲間と飲んで帰宅。