J1第3節 横浜M×清水(日産)


 前回から4日後に再び試合だが、ここ最近日産での観戦が多く、毎回新横浜から歩くのもワンパターンなんで今日は小机から行ってみた。行く途中の道路壁にはずっと地元小学校の子達が書いたマリノス応援の画が掲示されていたが(15年以上前からあったと記憶してるので、これを描いた子達ももう成人しているだろう)、各シーズン別の集合写真に更新されていた。

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小机駅日産スタジアム間の道路壁面装飾

 小机駅でもマリノス関連の展示や装飾が施されているし、他チームだと浦和も浦和美園から埼スタまで歩く途中に歴代コレオ写真が壁面に掲示されていたりする。駅を出た後からこうして徐々に非日常の空間へ誘う工夫は面白いし、その街全体を巻き込むという点でも大事なことだと思う。

 で、試合だが、今日は前半でほぼ勝負は決した感はあったな。正確には2-0にした前半43分で。その時点で清水は枠内シュートはおろかシュートそのものが殆ど無い状態だったし、そこから2点取られることはまず無いだろうし、むしろマリノスが後半に追加点奪う可能性がより大きいだろうなと。
 先制点を決めたのは小池龍太だったが、今日はいつものSBではなく中盤で、そこでもしっかりゴールを決めたのは素晴らしかった。マリノスはゴールが前の3人に偏り、中盤のゴール数が少ないのだが、このサッカーで中盤に求められるプレーは守備や展開力だけでなくゴールに直接絡む事も重要。SBでもしっかり前に上がって点を決めていたが、やはり「点を取る」というのは一種の才能とも言えるし、上手かったら自然にゴールが生まれるものでもなく、意識して取りに行くものなんだろうな。今のマリノスで不可欠な選手の1人。JFL時代の山口からJ3→J2→J1とステップアップしてきたキャリアや、中盤とSBを器用にこなすプレースタイルは、ドイツのキミッヒを思わせる(この選手もRBライプツィヒで3部→2部とプレーしバイエルンに引き抜かれた。奇しくも同じ95年生まれ)。

 後半のマリノスはやや抑え目で、特に半ば以降は失点を避けつつセーフティにプレーしていた。交代でも仲川は温存して若い樺山や山根が出場。その分清水が攻めるシーンも増えて何度かシュートチャンスは生まれたが、結局枠内シュートは無かったのではないかと思う。清水はクラモフスキ→ロティーナ→平岡という近年の監督遍歴もそうだが、平岡監督の様なアカデミー指導者を緊急事態での代行はまだしも、そこで一定の結果が出たからと正式就任させるのは大概あまり良い結果を生まないようにも思うが・・・。前半はボールを持っても出しどころが無く潰されるシーンが目立ち、あまり意図が見えなかったが、後半途中から大きなサイドチェンジが増えてマリノスゴール前に近付くシーンが増えていった。マリノス視点だと、これを最初から狙って来るチームは手強い。狭い局面は相手の出し所を抑えてボールを奪う形が出来ているが、そこを外されて大外のフリーの選手にパスを通されるとピンチに繋がる可能性が高まる。開幕のセレッソ戦、次の川崎戦は清武、脇坂など相手に意図して正確なロングパスを出せるタレントがいた。

 という試合でそのまま2-0で完勝。まだ16時で明るかったので帰りは大倉山駅まで徒歩。約30分のいい散歩だった。