J1第10節 横浜M×神戸(日産)


 先週に続いて水曜にリーグ戦。ACL組同士の試合は先に消化ということだが、こうしたイレギュラーな要素もあって今季は序盤にホームが多い。2/19セレッソ戦、2/23川崎戦に続いて早くもホーム3試合目だが、今週日曜には再びホームで清水戦、翌週の3/12アウェイ札幌を挟んで3/18金曜には三ツ沢で鳥栖戦。去年はホーム開幕も上限5000人で行けなかったし、2~3月で計2試合しかホームで観てなかったが、観客数上限が緩和されたので行きやすくはなった。

 という中で現地に着いたのは前半10分過ぎ。19時まで仕事が確定していたから午後は新横浜のサテライトオフィスを取ってはいたのだが、何だかんだで結局間に合わず。さすがに何か腹に入れないと、と思ったが東ゲート広場のスタグルも既に半数以上が店終いしており、どうにかケバブをゲット。
 着くとまだ0-0だったが、今日のスタメンを見てまず宮市の名前に驚いた。多分生で観るのは始めてだと思う。代表に入るクラスの選手はJで一度は観ているはずだが、この選手はそのキャリア故に機会が無かった。この選手を始めプラチナ世代も今年で30歳か。この世代は協会が79世代の再来を夢見ていた節があって、とにかくボール扱いの上手いタイプ、トップ下、セカンドトップ、中盤司令塔タイプが多かったが、時代が求めるのは3トップのサイドから仕掛けてゴールもアシストも決めるタイプだった。同世代のネイマール、サラー、ソン・フンミン然り。その中で元々ウイングタイプだった宮市はそうした資質を備えていたと思うのだが怪我がなぁ。あのまま怪我無くアーセナルベンゲルの指導を受けていれば、ウイングだったアンリやV・ペルシがストライカーに化けた様に、点取り屋の才能が開花していたかもしれない。
 と夢想するのはこの位にするが、今日のプレーは可も無く不可も無くといった感じで、縦突破の鋭さはあまり無かったかな。前半に一度左サイドからクロスを上げようとして空振った?シーンもあった。今日は中盤にユースから昇格した山根や今季加入の小池裕太、西村もスタメンだったが、前節の退場、負傷者や連戦も考慮しつつ今は戦力を見極めている時期かもしれない。神戸もターンオーバーのようだったが、前半はほぼマリノスが押し込んで、前半の終わり頃にCKから西村が決めて先制。
 後半もその流れだったが、10分も経たない内に神戸はイニエスタ、サンペールを投入。すると一気に空気が変わり、神戸が押し始めた。中盤のこの2人がパス交換するだけでマリノスの選手が3~4人かわされたり、前半には無かった縦のパスが入る様になったりと。ボールを落ち着かせられる選手がいるだけでこんなにも違うものなのか、という変わり様。この後半10~30分頃に追い付かれていたらどうなっていたか分からなかったが、高丘の好セーブもあり、その後マリノスは選手交代で流れをまた引き戻して、カウンターでチャンスを作るシーンが見られる様になった。そして終了間際のカウンターから再び西村が決めてそのまま試合終了。

 西村は結構期待していて、リーグで二桁取るんじゃないかと。
・海外経験
・国内他クラブ(マリノスとは異なるサッカー)での実績
上記2つを備える選手はマリノスでしっかり結果を出せると思っていて、西村もその1人。まぁでもその海外経験はCSKAモスクワだった訳で、昨今の情勢を鑑みれば早めに国内復帰したのは本人にとっても良かった。さすがに前田大然ほどのスピードは無いが十分速いし、前田より器用というか出来ることが多い選手という印象。

 天気予報を見ずに家を出たので、スタジアムを出ると雨がパラつき始め、最寄駅に着いたらそこそこ降っていたのは誤算だった。