J1第29節 横浜M×大宮(日産)


 今日は午前中あまり体調が宜しくなく、家を出るのが遅れてしまった。開始に間に合わないのは確実という中で、降車駅として買い物には便利だが駅から徒歩で15分程掛かる新横浜か、徒歩10分弱と近いがコンビニはスタジアムと反対方向の小机か、という選択肢を迫られ、新横浜で買い物した後タクシーでスタジアムに向かうという第三の道を選んだ(苦笑)結局着いたのは前半20分だったが、タクシーの中では0-0だったのに、中に入ってコンコース内のモニターを見ると大宮が先制していた。自分がいない間にウーゴの負傷退場もあり、試合は大きく動いていたらしい。

 という訳で前半20分からの観戦なのだが、今季のマリノスは先制されると極端に分が悪く、リーグ戦では7戦全敗。2得点13失点と甲府戦を除いて先制されるとそのまま無得点のまま終わる傾向にもある。俊足のサイドアタッカーを活用したカウンターで勝負するチームなので、相手が前に出てくればゴールのチャンスは高まるが、先制を許して相手がそれほど前に出てこなければ手詰まりになる姿が浮かび上がる。その意味で今日も苦戦必須だろうなと思っていたのだが、前半は天野のエリア内反転シュート(クロスバーをかすめた)、富樫の角度の無いところからのボレー(大宮GK加藤が弾いてCKに)などチャンスはそこそこ作れていたと思う。ただ一方でカウンターを食らうシーンも多く、ボールを奪われてドリブルでマリノスゴール前まで運ばれるシーンも幾つかあった。
 後半はピンチの後に同点のシーンが。まずピンチの方は大宮の自陣深く左サイドから前方へのフィードが裏に通り、これに反応した江坂が中澤を振り切って飯倉と1対1というシーンだったが、シュートは枠を外れた。江坂は今季ここまでリーグ7点で、もし二桁取るアタッカーと組んでの数字ならゴール以外の働きを含め申し分無いのだが、問題はこの選手がチームの最多得点者という状況にある。残留を争うチームのエースストライカーならあのシーンは決めないといけなかった。良い選手なので大宮が今季残留を果たして来季点取り屋を補強するか、群馬から大宮にステップアップしたように再びワンランク上のクラブ(勿論アタッカーが揃っているチーム)に行けば更に伸びるように思うのだが。
 で、そのシーンの直後になるが、左サイドでパスを受けた中町が斜め45度から低いミドルを決めた。この選手のミドルはふかすイメージだったのだが(苦笑)、こんなシュートも持ってるのかという驚きが。ハーフタイム位から強い雨が降ってきたのでボールが伸びたし良い判断だった。GK加藤からしたら味方がブラインドになった面はあったかもしれない。
 その後はお互いカウンターの応酬という試合。大宮は先ほど述べた江坂の決定機以外にも、自陣から前方へのフィードの精度が高く、そこでボールを受けた江坂やマルセロ・トスカーノがボールを前に運んだりサイドに展開したりしてマリノスゴールに近付いていった。マリノスも途中出場のマルティノスが入ってからは縦への推進力が増していったのだが、そのマルティノスと交代したイッペイ・シノヅカの出来も決して悪くなかった。プレーを観るのは始めてだったが、さすが海外でプロとしてやっていただけに物怖じせず自分の持てる技術を出していた。甲府戦後のインタビューでデビュー戦でも堂々とプレーしていたと述べるインタビュアーに対して「ロシアでも試合に出ていたので。」と冷静に答えていたが、デビュー戦と言っても高校や大学から入った選手のプロ初試合とは違うんだとでも言いた気な様子だった(笑)プロ向きのメンタリティを持ち、またこういうタイプはマリノス(特に若い選手)にはあまりいないので貴重な戦力になるはず。
 この試合は途中負傷退場者も出たりしてATは6分もあり、またAT中にM・トスカーノが退場になって更に2分ほど伸びて計8分もあったのだが、マリノスは最後までゴールを割れず1-1で終了。どうもフィニッシュの場面での思い切りの悪さが目に付いた。前節の決勝点はマルティノスのシュートを東口が弾いたところに詰めたものだし、枠内にさえ打てば直接決まらずとも何かしら起こる可能性はあるのだが。

 一応これでリーグ戦で先制された後の初勝点ゲットではあるが、ホームで残留争いをするチームに勝点1は厳しい。今季はリーグ戦ホームで1敗しかしてないのだが(ガンバ戦)、反面新潟、清水、広島、そして今日の大宮など、本来勝点3を取っておくべき順位の相手に引き分けるなど取りこぼしも目立つ。トップ2は鹿島、川崎で堅そうだし、目指すは3位か。柏も調子を落としているのでまだチャンスはある。

 今日はとにかく寒かった。汁物が食べたくなってラーメンを食って帰宅。