J1第18節 広島×横浜M(Eスタ)

  • 広島行

 日程が出た時からこの試合は行こうと思っていた。現在建設中の新スタジアムは来年オープンということは今のエディオンスタジアムは今年限りという事で最後一度行ってみたかったし、新スタの建設状況もチェックしとこうと。
 
 単に広島市内を往復するだけでは面白くないので夜の試合までにどこかに寄ろうと思っていたのだが、そういえば尾道は行ってないなとという事でまずはこちらへ。思えばこれまで広島へは福岡や山口を起点に全て西から入っていたが、今回初めて東から入る。新幹線で行くには広島はやや遠いし、空港も広島市街から離れているので、東京からだとどうも実際より遠く感じてしまう。
 福山で在来線に乗り換えて尾道に着いた後は、丁度昼時だったので商店街の一角にあるいかにも町中華然とした店でラーメンを食って

てんぷら中華(めん処 みやち)

ロープウェイで千光寺公園まで登る。

千光寺公園から望む尾道の街並み

帰りは徒歩で下山して途中千光寺や艮神社にも寄りつつ、再び尾道駅に戻り、そこからバスで新幹線の新尾道駅に移動し、15時頃に広島駅に到着。

  • 新スタジアム建設現場見学

 宿のチェックインは16時からなのでそれまでに市内を散策しつつ新スタの建設現場へ。

建設中の広島新スタジアム

去年のGWに来た時barcaw.hatenablog.com
はまだ建屋は組まれていなかったが、あれから1年2か月でここまで出来上がった。道路向かいには広島グリーンアリーナがあり、今日はB'zのライブだったが、来年以降試合とライブが重なって数万の人がここに集まった場合でも、5~6分歩けば紙屋町という繁華街でバスや路面電車も多数出ているエリアなので上手く分散するのではないかと思う。3万規模の専スタはパナスタ以来だし楽しみでならない。来年もまたここに行きたい。

 宿にチェックインし一息付いてスタジアムへ向かう。ここは11年振りだが
barcaw.hatenablog.com
当時と同じく横川駅からのシャトルバスで向かう。駅に着くと既にかなり列が伸びていたが、立ちOKの客は別列で誘導され、すぐ乗れた。トンネルを抜けてスタジアム周辺エリアに入ると渋滞にハマったが、それでも30分くらいで着いたかな。

エディオンスタジアム外観

 前回はバクスタの上層部だったが、今回は梅雨時なのもあり、メインスタンドアウェイ側の屋根下エリアを購入。結果的に今日は好天だったが、アウェイサポはメインスタンド寄りにいて自分の席近くにもマリノスユニが結構いたし、バス乗り場からも近くなかなか良い場所。

アウェイゴール
  • 試合

 序盤からマリノスがボール支配して押し込む展開。広島というと3バックの印象強いが今日は4バックという事でマリノス対策の意味合いがあったかもしれないが、あまり機能していなかったかな。1トップのベン・カリファも接触を主審にアピールする場面ばかり目立って肝心のプレーではあまりインパクトは無かった。とは言えマリノスも攻め込む割に決定機自体はそれほど無かったなと。前線は広島守備陣の1対1の強さと粘りに抑えられて、そうしている内に徐々に広島がマリノス陣内に攻める場面が出てきて、という流れ。佐々木、荒木といった代表経験者はさすがだったが、特に目を引いたのは右SBの住吉。エウベルやA・ロペスとバチバチにやりあって身体能力全開でパワフルに右サイドを上下動する様は見ていて面白かった。守備面は一発のタックルがかわされて相手に突破を許したりリスキーなところもあるが、経験積んだらかなりのレベルに達するのではないかと思う。経歴見たら横浜育ちで日大藤沢なのね。

 てな感じの前半だったが、その終盤にエウベルが左サイドから切り込んで(今述べた住吉も突破して)、中央からシュート、これが決まってマリノスが先制。カットイン→シュートの教科書に載るような見事なゴールだった。今はこの人とアンロペで最後押し切れるのが大きいな。勿論ゴールに至るまでの組み立てなど、サッカーそのものが安定しているからこそという言い方も出来るが、最後決め切れる人がいるかいないかはやはり大きい。また高い確率で先制出来るからこそ試合を有利に運べるという面もある。前半はこれで終了。

 後半は広島が選手を変えて流れが変わり、押し込まれる時間が長くなった。最終ラインのビルドアップをカットされてピンチを招く場面もあり、首位とは言え前線の決定力に負う部分が大きいのも感じさせたが、最後のところで踏ん張ってゴールを許さず。
 これは広島の決定力の無さに助けられた面もあった。入場時に配布されたマッチデープログラムでは、チャンスや内容に比べてゴールが少ない点が課題と指摘されていたがまさにその通りの内容で。D・ヴィエイラ、エゼキエウ、川村といった選手たちがチャンスを迎えたがシュートが決まらず、ここで1人ストライカーがいたら結果は変わっていただろうなと思わせる内容だった。
 そうしている内に再びマリノスに流れが来て、終盤は前掛になる広島の裏を突いて何度も決定機を迎えた。途中出場の植中は初めて見たが、惜しくもオフサイドとなったワンタッチゴールもあったし、ボールの受け方が上手い印象。前線のレギュラー3人を脅かす存在になって欲しい。今述べたオフサイドゴール含め山の様に決定機を迎えたのだが、その多くを大迫に防がれてゴールならず。今日の大迫は凄かったな。正直これまでそれほど「止める」GKとは思えず、林の方が断然安定感ある中で若さを理由に我慢して起用されてる面があるんだろうなと思っていたのだが、1対1の場面でも冷静に対処して追加点を許さず、ハイボール処理も安定していた。これでPKも強くなったら(これまで止めた事が無いらしい)代表レギュラーの道も拓けそうだが。

 広島は終盤に青山を投入。思えば前回ここで観た時はこの人にハーフラインからの超ロングシュートを決められていたのだった。中盤下がり目からのボール配給役だったが、マリノスはこの攻勢も凌いで試合終了。こういった試合を勝ち切れたのは大きく、他の上位勢に比べても安定して勝点を重ねているので、前線に何かアクシデントでも無い限りこのまま行けそうな予感。

夕景

↑は前半終盤頃。この景色も今回で見納め。

  • 試合後

 11年前はアストラムラインで帰ったが、今回は帰りもバスを利用。終わったらすぐ出たが皆そう思っていたようで、バス乗り場まで大移動が始まった。帰りも座り席/立ち席で乗り場のレーンが分かれていたが、さすがに疲労もあって座りを選択。20分ほどで横川駅に戻り、そこから路面電車で繁華街に向かい、夕飯。

広島来たからにはやっぱこれ

1人旅の時は基本酒を飲まないのだが、今日は1日歩き倒した疲労感と勝利を祝して1杯だけ麦酒を入れてしまった。23時過ぎに宿に戻り即就寝。