スーパー杯 横浜M×甲府(国立)

  • 2023シーズンの始まり

 マリノスが出る、出ないに関わらず毎年この試合があるといよいよシーズンが始まるのを実感する。3年振りに現地で観戦となったが、実はマリノスはこのタイトルマッチに何度も出場しながら不思議と縁が無く、一度も勝ったことが無い。PK負けも多いのだが、特に3年前は相手の神戸と合わせて9人連続PK失敗という珍記録まで作ってタイトルを逃した。
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 今日は雨雪混じりだった前日と打って変わって快晴で、少し早めに家を出て11時半過ぎには国立に到着(開始は13時半)。千駄ヶ谷駅から向かったのだが、東京体育館が恒例の各クラブスタグル屋台村になっているようで、駅を出ると目の前にゲートがお出迎え。

千駄ヶ谷駅

あまりに混んでいたし、再入場OKだったので一旦入場して先に入っていた友人と合流後、再び屋台村に向かった。

屋台村(コンコースから望む)

 どこも長蛇の列だったが、隅の方は比較的空いていたので長崎の角煮バーガーを調達してスタジアムへ。

  • 試合
開始直前

 そんな中で試合開始。試合前には先日トルコで起きた大地震の犠牲者に対する黙祷も行われた。
 マリノスのスタメンは去年の主力をベースにGKは移籍によりチームを離脱した高丘の代わりにオビ、右SBに柏から加入した上島が入る構成だったが、開始直後に上島の頭でのバックパスがズレてオビがキャッチしきれずCKになったシーンに少し不安を覚えた。小池、松原不在で上島ということだったと思うが、確かに最終ラインからのビルドアップなど、練習でやってきたであろうプレーはそつなくこなしていたものの、守備時は迷いが見られて、そこで空いたスペースを甲府に何度も突かれていた。事前の分析かその場での判断かは分からないが、(マリノスから見て)右サイドを短いパスでもGKからのフィード一発でも徹底して突く甲府が見事だったとも言えるが。序盤から甲府が何度かマリノス陣内に攻め込むシーンが多く、その意外性から天皇杯決勝を思い出したりもした。
 ただ前半も半ばを過ぎるとマリノスも徐々に攻め込むようになって、特に右サイドとは対照的に左サイドの永戸、エウベルの連携は昨季そのままの見事な崩しを作り出していた。という中で先制は右サイドからなのだが、右でボールを持った水沼→Aロペと繋いで最後は逆サイドでエウベルが合わせた形。天皇杯を観た後だと、前半は0-0でOKと思っていただけにこの先制は大きかった。
 このまま1-0で終わるかなと思っていたが、前半終了間際に甲府CBエドゥアルド・マンシャが攻め上がり、縦パス→折り返して最後はウタカが流し込んで同点、と思ったがオフサイドの判定、だったのだがその後数分間確認の時間があり、最終的にゴールが認められた。後で映像を見たが、最初のマンシャからの縦パス時にウタカは僅かにオフサイドポジションだったが、実際は鳥海へのパスだったため、ウタカの関与の有無が焦点だったということかな。
 
 後半も前半と同じくマリノスがボールを保持して甲府マリノスの右サイドを狙って攻める展開が続いたが、15分頃に角田が攻め上がってAロペにパス、Aロペの強烈なシュートはポストを叩いたが、跳ね返りを西村が合わせてマリノスが勝ち越した。甲府の同点シーンといいCBの攻め上がりが起点となってのゴール。今季はこういったシーンを見る機会が増えるかもしれない。戦術の変化(進化)はある意味イタチごっこで革新的なサッカーが生まれても数年後には対策が進むの繰り返しだが、時間や空間を作るプレーが益々限られる中で、こうしたCBのオーバーラップは相手のマークを外し、乱れを生じさせる点に於いて今は有効かもしれない。もちろんそれが出来る技術を持ったCBが必要ではあるが、今のCBは相手が迫る状況でも慌てずビルドアップ出来る選手が多いから、その応用で対応出来そう。

 勝ち越した後はマリノスはボールを保持して試合をコントロールし、終了間際は前半同様に甲府にゴール前まで迫られるシーンもあったが(CKからの流れでシュートはゴールネットを揺らしたがこれはオフサイド)、そのまま終了。この大会30回目にしてついに初タイトル。

ついにスーパー杯優勝

 開幕戦は来週だけにこれから最後の仕上げだろうとは思うが、昨季の主力をベースに安定して勝点を稼ぐことは出来るかな。ただ岩田、仲川、高丘といった選手のoutに対してinがそれに見合ったものかどうか。今日は終了間際の途中出場だったが植中は長崎時代に面白い選手だなと思っていて期待してるのだが、当面は既存の前線、特にAロペの無慈悲な突破に頼る場面が多そう。まぁこういった予想を含めてシーズン始まったなと笑 スタジアムもようやくコロナ禍での制限も無くなり、3年前のこの大会(奇しくもコロナ禍での中断、制限が発動される直前の時期だった)からようやくここまで戻ったかと感慨深かった。