例によって朝からの猛暑、そして夕方からは雨が降ったり止んだりの天候で、じっとしてるだけで汗がにじむ程の湿気の中での試合となったが、開始からマリノスが押す展開。大分戦、C大阪戦と先制点を奪われて主導権を握れなかった反省、そして連戦の疲労度を考慮すれば早く勝負を決める必要があるーーーこの両方の要素があったと思うが、マルキーニョスがコースが見えた瞬間に距離に関係なくシュートを撃つ姿勢からもそれは明らかだった。対する大宮は長谷川、富山の2トップがボールをキープ出来ず、攻撃が単発で益々マリノスに押される悪循環。そんな流れの中、前半半ばにマルキーニョスがヘッドを決めてマリノス先制。
これでマリノスはかなり楽になり、後半もう1点追加して2−0で御の字かなと思った矢先に、今度は齋藤が相手ゴール前をドリブルで突破して決めるゴラッソで追加点。先日のナビスコ杯鹿島戦のミドルと言いこの人のゴールは多彩でどれも美しいのだが、その絶対数が少ないのが惜しい。リーグで最低年間8〜9点、カップ戦含め年間15点位取れたら文句なしに代表クラスなのだが。
マリノスにとって祭りの様な前半の後、後半はさすがに大宮が反攻を見せたが、そこはマリノス守備陣が要所を抑えてゴールを許さない。ただ、交代策で配置を替え、サイド起点に攻める大宮の攻撃はそれなりの迫力はあったと思う。ゴールの匂いがしない辺りは、ノバコビッチ、ズラタンへの依存度の高さを感じさせたけど。後半はお互いに何度かチャンスが有りつつも、全体としては淡々と時間が流れたのだが、アディショナルタイムに大宮が放り込みをボレーで決めて1点を返した。その直後に試合終了。2−1でマリノス勝利。
正直ロスタイムの1点でこの試合をどう評価しようか迷う。試合の意義を考えれば、首位相手に勝った精神的なメリットはかなり有ると思うが、後半に3−0にして試合を終わらせられるチャンスが有った中で2−1に終わった現実と言う面も見逃せない。まぁ今日は先制点を取りに行き、目論見通り取った前半の戦い方に尽きるし、それを評価すべきなのかな。先制さえすれば強いチームなので。それに過去マリノスと対戦した大宮の中で今日の特に前半が最も淡泊だった。普段はもっと粘りっこく守って攻めるのだが。
この試合は昨季に続いて3枚3000円チケが発売され、各々友人を呼んだら総勢約15名の賑やかな観戦となった。