ここ最近のＷＳＤは毎号移籍ネタ中心で、シーズンが始まっても戦術論ばかりでマンネリ化しているのだが、巻末の各国コラムだけは面白いので殆どそれ目的に買ってるようなもの。それで最新号のフランスコラムを読んでいたら、先日Ｕ２０Ｗ杯で優勝した事でフランスは年齢別含めたＦＩＦＡの世界大会を完全制覇したのを知った。
女子やフットサル、ビーチサッカーを除いた男子サッカーの世界大会は下記５つ
Ａ代表：Ｗ杯、コンフェデ
Ｕ２３：五輪
Ｕ２０：Ｕ２０Ｗ杯
Ｕ１７：Ｕ１７Ｗ杯
世界大会で優勝している国を並べてみると確かにフランスのみ完全制覇達成。
Ｗ／コ／五／20／17
フランス ：○／○／○／○／○
ブラジル ：○／○／×／○／○
アルゼンチン：○／○／○／○／×
スペイン ：○／×／○／○／×
ドイツ ：○／×／○／○／× ※五輪優勝は東ドイツ、その他は西ドイツ
イタリア ：○／×／○／×／×
イングランド：○／×／×／×／×
メキシコ ：×／○／○／×／○
ロシア ：×／×／○／○／○ ※旧ソ連時代の実績
ナイジェリア：×／×／○／×／○
五輪は８４年ロス五輪での実績だが、それ以外すべて過去１５年で達成。逆に言うと１５年前はオランダやスペインと変わらない「タレントはいるけど勝負弱い国」だったのが一気にここまで来たと。パワー、スピード偏重のサッカーは単調で、この点イングランドに通ずる所があるのだが、国際大会で勝てないイングランドと比較するとやはり勝負強さ、サッカーのインテリジェンスは持ってるんだろうな。まぁ今のＡ代表は再建中で結果が出てないが。
その他の国を眺めると、ブラジルは残すは五輪だけだが、だからこそ毎回オーバーエイジをフル活用したガチメンバーで挑むのだろう（そして優勝できない。）。リーチなのはアルゼンチンも同様で、Ｕ１７Ｗ杯で優勝すれば達成だが、これは結構可能性高いのではと思う。最近ユース年代は弱体化してるが、今年のＵ１７Ｗ杯は南米予選を１位で突破したようだし。後、意外な所ではメキシコはコンフェデ、五輪、Ｕ１７を制しており、特に五輪（12年）、Ｕ１７（05年、11年）と若い世代の大会をこの２年で達成しているので、Ａ代表も今後更に強くなる可能性が高い。まぁそれでもＷ杯優勝はハードルが高く、何時になるかは分からないが、次の「Ｗ杯初優勝国」という意味ではオランダの次位に可能性があるとは思う。
スペインは先日のコンフェデを獲れなかったのが痛かったかな。出場条件が厳しい（開催国以外は大陸王者、Ｗ杯王者）この大会は出られる時に勝っておかないと何時出られるか分からない。ユース年代は強いからＵ１７Ｗ杯は今後制する可能性が高いのだが。
