J1第9節 横浜M×千葉(日産)


 千葉の攻撃は悪くなかった。1トップ新居の後ろから谷澤、米倉の2人が走り込む、という布陣に対して、マリノスの中盤はフィルター役が松田1人。一応山瀬もボランチ“気味な”下がり目の位置には居たが、守備というより攻撃の起点の役割だった。その結果、千葉はマリノスのDFラインと中盤の間のスペースで誰かが常にフリーでボールを持つ、というシーンが試合を通して何度もあり、とてもこれまで勝点2のチームとは思えない展開力を見せてた。今季これまで日産に来たチームと比べても、開幕の浦和や先々週の柏より余程ボールが回ってたし、展開力だけなら決して劣ってなかったと思う。ついでにいうとCKの数もマリノスより多かった。問題の守備でも何度も崩されてはいたが、最後はボスナーが1人踏ん張って食い止めてた。それでも

・セットプレー
・シュートがDFに当たり、丁度ドライブが掛かってGKの頭上に落下。
・田中(隼)の年に一度はある右から切れ込んでのシュート

の3発で0−3。試合途中の友達からのメールにもあったが、泥沼にハマってる時の失点パターンというのは得てしてこういうものなのか。
 ただ、ああいう攻撃を持っていればまだ分からない。34試合というのは思った以上に長くて、途中転機が訪れて浮上のきっかけを掴む可能性も無い訳ではない。2年前、ペトロビッチが就任してから広島が急に勝ち始めた様に。