各国リーグ定点観測(2008/4/28)

 WSDの最新号は各国リーグの座談会がメインだったが、特にイタリアは出てくるのが中堅クラブの知らない名前ばかりで参った。昔は情報量が少なかったという事情もあって、それこそちょっと目立つ選手はすぐにチェックする位全方位にアンテナ張ってたし、雑誌も全ページ貪り読んでたものだが、試合翌日には動画でハイライトが視れる時代になった時にはもう興味のある事柄中心に、って感じになってしまった。皮肉な事だが。


イングランド
 勝点で並んだって言っても得失差は圧倒的に有利だし、こういう一見追い込まれたように見える状況でもマンUというクラブは普通に勝ち抜けてしまうのだ、毎度毎度。まぁ最終節を迎える前にチェルシーが勝点落として決着が付くと予想。


■イタリア
 デル・ピエロがこんなに点を決めるとは思わなかった。大分前にも書いたけど、この人のイメージはバッジオと対照的に「筋肉武装してビッククラブに留まれてタイトルも得たけど、代わりにファンタジア、動きの柔軟性を失った」というもので、ある意味ビッククラブの哀しき操り人形的イメージもあったんだが、例のスキャンダル後の行動で印象が(勿論良い方に)変わった。今は以前のように異常なまでの(それ故にあの不祥事も招いた)常勝という重圧が取れて、適度に肩の力が抜けてる感じで、それが逆に良いのかもしれない。


■スペイン
 問題は監督というよりコーチ。テン・カーテが最高の参謀だったのに、今のニースケンスなんて結局ライカールトと同じ「元名選手でカリスマ性は有るが戦術知識は高くない」タイプで、タッチライン際のオーバーリアクションが目立つだけ。そうは言っても今更取って付けた様に新しく有能なコーチを呼んでもそれはそれで監督のプライドを傷付けるだけだから、ここは(出来ればCLを取った上で)ご勇退願いたい。
 ・次期監督希望
 劇薬 :モウリーニョ、アドリアーンセ
 現実策:バルベルデ
 大穴 :グァルディオラ


■ドイツ
確かシーズン前にバイエルンのGMが「2位に勝点15差で優勝する。」とか言ってた記憶があるが、本当にそうなりそう。このまま3冠達成しそうだけど、あくまで今季は来季CLでベスト4以上を狙う上での序章であって、クリンスマンがどこまでやるのかが興味深い。それにしても年々“1強化”が進展してる。


■フランス
 松井の例は、それまでの「移籍するならとにかく有名リーグ、有名クラブ」という流れに対して、たとえ2部でも見込みの有りそうなクラブで試合に出る事が、長い目で見れば◎だと示した良い例だと思うのだが、それだけに未だ一桁というあまりにも実力に見合わない代表試合数が目立ってしまう。(まだまだこの先長いとしても)実力程に代表キャリアを伸ばせなかった攻撃的MFという事でなら藤田2世か。



 そうそう、EUROも近付いてきたけど、リーグが佳境で負傷者も出たりしてメンバーはまだまだ不透明なので、全試合予想座談会は5月下旬の開催を予定。今のところ3名がエントリー。あんまり大人数でやるものでもないけど、その中でエントリした精鋭たる面々には今こそ日頃TOTOファンサカで鍛えたその力を発揮されたし。