親善試合 JAPAN STARS×WORLD STARS(日産)


 果たしてこの「試合」は観戦記というカテゴリーに入れるべきなのか、1日が過ぎた今でもまだ確信が持てないでいる。

 63000を越える大観衆だったけどサッカーを見に行くというより、この試合を観る事が何かしらのステータスになると思って来ている人達がおそらく多かった。もう舞台設定から出演者のコメントまで計算され尽くした完璧なイベント運営を見せ付けられた感じ。たのしいさわぎだったのは間違い無い所だが、さわぎは所詮さわぎであってそれ以上でも以下でも無い、というのもまた事実。やっぱりこの人(とその周りを取り巻く人々)からは内から滲み出る情熱とかそういった感情が見えてこない。友人が先週月曜に放送されたプロパガンダ番組の気味悪さに5分で視るのを止めたと言ってたが、何となく想像は付く。
 ただ、試合中スタンドの声援に応えたり、試合後も普通にインタビューに受け答えする姿を見て、これを現役時代にやっていれば、サッカー選手としてもう一段高みに上れたかもしれないのになーなんて。

 一応観戦記カテゴリーに入れた以上少しはサッカーの話もしなければ。久しぶりに大黒を観た。確か中田と同じ事務所だったはずだからその繋がりでの出場だと思うが、多分本人にしてみれば就職活動の意味合いが強かったと思う(笑)もしグルノーブルに留まってたら、松井みたくチームの成長と共に自分もキャリアアップ出来たかもしれなかったのに、イタリアで2年間浪費してしまった。年齢的にもこれからだし、帰って来て欲しいわ。ガンバは厳しそうだが、FWの層が薄い所で清水とか良い気がする。そしてまた05コンフェデの頃のコンディションを取り戻せたら、(まだ3次予選突破は決まってないが)最終予選の切り札に・・・。