SBS杯 U-19日本×U-19オーストラリア(愛鷹)


 この大会のメンバーを見る限り、アジアユースに向けて主力以外のメンバーの見極めといった感が強かったのだが、実際試合が始まってみるとやはり急造チームといった感じで攻めの工夫に乏しく、(前半に退場者を出して)1人少ない相手に人数のアドバンテージを感じさせるシーンはあまりなかった。支配率は高いけど、最後は単純なクロスで簡単に相手GKにキャッチされる、そんなシーンばかり。アジアユースを勝ち抜くには香川か金崎のどちらかは絶対に召集しないと厳しいな。香川はこれ以上代表に拘束されたらクラブが黙ってないだろうから、金崎だけ呼ばれる予感。



 以下色んな意味で印象に残った選手を。
17大迫勇也(FW)
 複数クラブによる争奪戦の末、鹿島内定との事。ボールタッチは柔らかく、前半に相手ペナルティエリア内をスルッと抜けたシーンはまるでF・トーレスが昨シーズン序盤のチェルシー戦で決めた場面を彷彿とさせた。全体的に相手のフィジカルに苦戦しながらも時折センスは見せた。
 って描写されるようなFWは特に珍しい訳でもなく、毎年1人はいるのだ。上記のトーレスに準えたシーンだが、突破のシーンは確かにトーレスっぽかったけど、最後は中央の味方へのパスだった。角度の無い位置ではあったが、あそこは強引にでもシュート打って欲しかった。
 

13菊池大介(MF)
 91年生まれだから本来は次のU20にも参加資格があり、いわゆる『飛び級』の1人。湘南で出場機会を得て既に2得点してる故の選出で、確かに年下を感じさせないプレーではあったけど、それ以上のものは感じなかった。浦和の原口とかと一緒に次の(2年後の)アジアユースの主力になるのかな。


 4村松大輔(DF)
 継続的に選ばれてるが、その度に所属チーム=HONDA FCというのが気になってた。ユース代表で大学、高校所属というのはよくあるが、JFL所属は初耳だったので。
 今日後ろに座ってた地元のサッカー好き中年夫婦の会話によると、去年選手権で準優勝した藤枝東のメンバーだったとの事。なるほど。今日は途中出場だったが、上背があまり無いにも関わらず空中戦も健闘してたし、インターセプトとか、基本的な『守備力』でかなり目立っていた。調べたら所属チームではあまり出番は無いようだが、今日のプレーを見る限りはアジアユースでも呼ばれるだろう。



 この大会を観るのは3年振り。前回も結局1試合しか観なかったけど、今日もそうだった。高校選手権もそうだが、1枚のチケで2試合観れると言っても拘束時間を考えたら連チャンは結構キツいものだ。ま、今回は沼津港の美味い海鮮物も食べれたし、港の花火大会てオマケもあったから、これで正解だった。よく考えたら何だかんだで毎年一つは(意図せずに)何処かしらの花火大会に行ってる気がしないでもない。