【回顧】2014年U-19代表

 油断すると観戦記で埋め尽くされるので(笑)、久々にサッカーを別の角度から。
 今週発表されたA代表に中村(柏)、三浦、井出口(共にG大阪)の名があったを見て、3人とも3年前のU19アジアユースのメンバーだったのを思い出した。翌年にNZで開催されるU20W杯を目指す代表で、結果から言うと準々決勝で北朝鮮にPKで破れたので出場は適わなかったのだが、今振り返るとなかなかの面子が揃っていたな。

<2014年U-19アジアユースメンバー>
カッコ内の矢印は(当時の所属→現在の所属)、名前の青字はA代表招集経験者、所属の赤字は海外クラブ

GK
中村 航輔(柏)
高木和 徹(清水)
吉丸 絢梓(神戸)
DF
三浦 弦太(清水→G大阪)
内山 裕貴(札幌→鳥取
広瀬 陸斗(水戸→徳島)
宮原 和也(広島→名古屋)
中谷 進之介(柏)
石田 崚真(磐田U18→金沢)
茂木 力也(浦和ユース→山形)
坂井 大将(大分U18→大分)
MF
望月 嶺臣(名古屋→京都)
松本 昌也(大分→磐田)
関根 貴大(浦和)
金子 翔太(清水)
川辺 駿 (広島→磐田)
高木 大輔(東京V
奥川 雅也(京都U18→リーフェリンク
井手口 陽介(G大阪)
FW
南野 拓実C大阪RBザルツブルク
越智 大和(産能大
オナイウ 阿道(千葉→浦和)
北川 航也(清水ユース→清水)

 パッと見ただけでもJ1でレギュラー、準レギュラーなのは中村、中谷、井出口、関根、金子(2万ゴール男)、川辺がいて、南野はオーストリア1部、J2でも宮原、広瀬、石田、茂木、望月、高木が試合に出ている。特定のポジションに偏らず、後ろから前までタレントが揃っていてつくづくU20W杯に出場出来なかったのが勿体ない。今年22歳以下という世代だが、既に4人A代表に呼ばれている。その最初が南野だった訳だが、この選手は当時から既にセレッソでレギュラー、かつブラジルW杯の予備登録メンバーにも入ったほどで、チームの中心という言葉では足りない位に経験値や能力で突き抜けた存在だった。当時は自分も南野くらいしか実際にプレーを観たことのある選手はいなかったし(苦笑)その南野がPK戦で最後外して敗退が決まったのは皮肉というかある意味このチームを象徴していたというか。
 タレントは揃っていたが、このチームは最初から最後までドタバタしていた。GL緒戦の中国戦は十分勝てる内容だったのにミスから失点してそのまま敗戦、次のベトナム戦は終了間際に追い付かれて終わったと思ったらそこから2点取って首の皮一枚繋がり、最後の韓国戦は南野が別格の2ゴールで快勝してベスト8進出、だが次の北朝鮮戦は押し込みながら決定機を外し続けてPKに持ち込まれて敗退、と。予想外の展開が続いてそれに対応してたらいつの間にか大会が終わっていた、という印象。ちなみに今回A代表に入った選手は中村、井出口はレギュラーで、三浦も当初はレギュラー、しかもキャプテンだったのだが、GLでの苦戦から途中でレギュラーから外れている。(腕章は南野へ。)若い内にそういう経験をして、去年は清水でシビアな昇格争いも経験してるだけに、三浦にはちょっと期待してるのだが。森重が外れてついに昌子がCB2番手に昇格かという中でその次の枠を是非掴んで欲しい。