・金崎はクラブでの活躍の割に何故か代表と縁遠い、というイメージだった。滝二から大分に入って1年目(07年)からレギュラー掴んでたし、88年度生まれながら早生まれなので香川同様ロンドン五輪の参加資格も持ち、当然U20→U23とステップアップしていくものだろうと。が、U19では先日述べたようにアジアユースではナビスコ杯決勝に出るクラブを優先してチームはU20W杯出場を逃し、ロンドン五輪も一度キャンプに呼ばれたきりだった(はず)。確かこの時柴崎と練習中やり合ったというニュースを見た覚えがあるが、今はチームメイトなんだから分からないものだな(笑)
A代表も実は09〜10年に5試合出ていたのだが、正直殆ど覚えてない。南アW杯前の東アジア選手権や大会後のアウェイ韓国戦などに出ているのだが、南アの大会前は小笠原が復帰したり色々試行錯誤の真っ最中、大会後は本田、香川、遠藤のチームという印象で正直この選手がいたのを忘れていた。
この選手はパスも出せて点も取れるが、長身なので前で体も張れるというのは今の代表でアピール出来ると思う。確かフットサル経験者でテクニックもかなりのものがあるはず。余談だが学生の頃授業で取ったフットサルで、講師が日韓W杯のブラジルの選手(ロナウド、ロナウジーニョなど)がフットサル由来の動きを試合中見せている、という話をしてくれた事があった。日本でもそういう選手が今後増えてくるだろうか。
・今日は金崎以外にも香川、原口、宇佐美とユース時代に将来の代表入りを期待していた選手達が試合に出ていたのはなかなか感慨深かった。このロンドン世代(89〜92年生)は他に清武、武藤、酒井(宏)、代表経験者では酒井(高)、大迫、齋藤、柿谷、権田などもいて数こそ多いが、主力と言えるのは香川くらいなのも事実。武藤の様に20歳を過ぎて一気に台頭するパターンや宇佐美、金崎の様に一度海外に行って日本に戻ってくるなどキャリアは色々だが、やはりロシア大会で26〜29歳になるこの世代が今後中核になるべきだし、本田、岡崎ら北京世代を追い越す位になって欲しいものだ。
・試合中ツイートを追ってたら今日の代表の大分率の高さが話題になっていた。スタメンの内西川、森重、金崎、清武の4人がかつて大分にいたと。一番驚くのは西川、清武はユース出身でもある事だな。普通下部組織の整備には時間が掛かり、後発のJクラブはなかなかA代表選手まで育った例は少ないのだが、大分は上記2名+梅崎、松原の4人も輩出している。99年のJ2初年度にいたチームで他にA代表選手を下部組織から排出しているのは他にFC東京(李、権田、丸山、武藤)、新潟(酒井)、札幌(西)ぐらい。東京ガス時代からサッカースクールを展開していたFC東京はともかく、この4クラブで最もホームタウン人口が少なく、また1からチームを立ち上げてこれほど実績を残したのは凄いな。