勝ち運

 ブンデスってこういう場合は大抵首位チームが最後にこけてバイエルンがタイトルをかっさらうパターンなので、もしかしたらと思ったが、あっさり優勝を決めてしまった。過去リーグ優勝を経験した海外組と比べても中田がいた時のローマは強豪だったし、セルティックの優勝か2位かという環境を考えたら、これはまさに偉業という他無い。こういう伏兵の優勝がブンデスの面白い所なんだけど、その分バイエルンを除く各クラブの浮き沈みが激しく、それがドイツ勢のCLの成績が安定しない一因なのかもしれない。
 それにしてもこの選手は顔に似合わずクラブでも代表でも最近は渋い役割だけど、勝ち運(タイトル運)は現役日本人選手で最強。浦和で台頭した03年から07年まで毎年何かしらタイトルを獲ってるし、国内全タイトル(リーグ、天皇杯ナビスコ、スーパー杯、あとセカンドステージも。)+ACLまで制覇した。移籍した途端浦和が無冠に終わったのは単なる偶然だろうか?何にせよ、中田とペルージア、松井とル・マンみたく個人とチームが共に成長する理想的なパターンの、その最たるものである事は間違いない。

 
 さすがに今後はクラブもマークが厳しくなってリーグ連覇は厳しいだろうが、意外な所で
CLグループリーグ敗退→ヨーロッパリーグ途中参戦→優勝
とか有りそうな気もする。