後出しだが、18年がロシアに決まった瞬間、22年はカタールの予感がした。もしイングランドやスペイン・ポルトガル連合に決まってたらそうは思わなかっただろうが、ロシアを選ぶのならカタールに決まっても可笑しくないなと。少し前までW杯や五輪のような大イベントを開催するには「インフラ整備」、「治安維持」、「円滑な運営」等が重視され、そしてそれは日本の得意技だった訳だが、今は明らかに違う流れが主流になりつつある。
W杯について言えば、南アの結果がFIFAのリミッターを外したんだと思う。あれだけスタジアム建設の遅れや治安が不安視されていたのに、最終的には(表向き)成功という結果に終わったんで、南アで出来たのならもはや何処でも開催出来るという意識が生まれたのではなかろうか。よって投票の有無は○○大陸初だとかの大義名分、FIFA(というか理事連中)にどれだけ旨味があるかという点に重点が置かれ、これまでの観点から調査した報告書では最も評価の低かったカタールが当選する結果となった。まぁカタールに関しては、最近中東勢はピッチ内においては東アジア勢に押されっぱなしで、南アのアジア枠も東アジア+豪州に独占され、最後の希望バーレーンもNZに負けてしまったんで、FIFAや(カタール人が会長の)AFC内にここらでバランスを取ろう、て思惑もあったかもしれない。
一方で見方を変えると、これまでW杯や五輪を開催出来るだけの能力を持った国、都市は先進国に限られてきたけど、BRICsなどの台頭で、少なくとも経済的には先行者に追い付きつつある国や都市が増えつつあり、インフラ、治安といった不安要素を消し去る位の勢いを持っている。少し前にNHKで『沸騰都市』てタイトルの世界の急成長する都市を紹介するドキュメンタリーがあったけど、それを思い出す。
この論法で行くと、残る新興国は中国、インド、後は東南アジア諸国位だろうけど、インド、東南アジアはサッカーのレベルがW杯本大会水準に達してないから、(その意味で前回のアジアカップが東南アジア4カ国開催だったのは、身の丈にあっていたとも言えるな。まぁそこでも決勝Tは厳しかったけど。)残りはやっぱ中国か。
で、日本だが、会長も言ってたけど、招致するにはまず前提としてスタジアムを刷新しないと厳しい。今回も大阪に新スタジアムを作る話はあったが、それ位だしな。他の候補国はと言うと・・・
ロシア
スペイン・ポルトガル
オランダ・ベルギー
・・・・国立や日産を大改装して専スタorトラック可動式、全席屋根付にする位のエネルギーが必要だ。