J1第19節 横浜M×柏(日産)


 今日は小椋、小林が出場停止で代わりに三門、奈良輪が入り、伊藤に代わってラフィーニャがスタメンだったが、開始から流れは良かった。ラフィーニャは裏へ抜け出すタイミングが良く、相手DFの裏を突いてフリーで抜け出す場面を開始から何回か作り出してこれは最近のマリノスに無いシーン。そんな中で前半20分過ぎにゴール前でパスを繋いで最後は相手DFのクリア(もしくは兵藤のヒールパス)がラフィーニャの目の前にこぼれてそれを冷静に決めて先制、その数分後には齋藤がDFを背負いながら上手くターンして裏に飛び出してGKとの1対1を決めて2−0。最近は2点差を付けられず追い付かれる試合が多かったのでこれはいけるかなと思ったが、柏も3バックの分中盤サイドで数的に優位に立って両サイド(特に右から)フリーでクロスを上げる場面を作るなど、一方的に押されている訳では無かった。そんな中で前半30分過ぎにCKから鈴木が決めて2−1。そのまま前半終了。
 後半、柏はおそらく4バックに変えてきたのだが、流れが徐々に柏に傾いて行った。マリノスはボールキープこそすれチャンスに繋がったシーンはあまり記憶に無い。そんな中で後半半ばにCKから再び柏が決めて2−2。決めたのは増嶋だった。この人はU20位までは代表のしかもキャプテンでもあった中でその後は代表に縁が無い選手ではあるのだが、意外(と言ったら失礼だが)にもJ1で200試合以上出場している。しかもFC東京→甲府→京都→柏と過去10年間にJ2降格経験のあるクラブを渡り歩いている中で本人はJ2経験が無いという強運の持ち主。中澤、小宮山(川崎)、小川(名古屋)もそうだが、市船出身の選手は代表には縁が無い一方でクラブでは堅実なキャリアを築くタイプが多いように思う。
 その後はマリノスが中村が負傷交代するアクシデントもあって交代し、伊藤とラフィーニャの2トップになったのだが流れは変わらず、逆にカウンターで柏がチャンスを作る事が多かった。忘れていたが、柏は水曜にスルガ銀行杯を戦っているので体力面では不利だったはずなのだが、そんな事を微塵も感じさせない内容。そして2−2のまま試合終了。

 マリノスが2点差を追い付かれた試合は殆ど記憶に無い。数年前に同じ日産での川崎戦で田中裕介に2点決められた試合があったがそれ位か?何より驚くのが2失点もCK、それも名古屋戦の様に変化を付けられた訳では無く普通に競り負け、しかも2点とも競っていたのは中澤だったという点だな。マリノスにとってセットプレー=武器という認識の中でその盲点を突いたネルシーニョの戦略勝ち、という事だろうか?ちなみにそのセットプレーも最近はなかなか決まらない。マリノスは柏相手にここ数年分が悪いが、柏と言うよりネルシーニョに振り回されてるといった方が適切。


 約3か月ぶりの日産スタジアム開催だったが、前回(5/3ガンバ戦)が遠い昔の様に感じられた。駅からスタジアムまでの風景もどこか新鮮で。この時期は三ツ沢開催が続き、次回の日産まではまた1か月空く(9/13名古屋戦)。今日は天候を考慮して屋根下だったが、天井にある小型モニターでは大型映像装置では流さないアウェイ側のリプレー映像も流してくれるので便利だった。