J1前期第11節 横浜M×甲府(日産)


 怒涛のGW観戦行のフィナーレを飾る試合は甲府戦。結果から言うと2−2の引き分けだったのだが、様々な点でこれまでの甲府戦らしくない試合展開だった。

 まず甲府相手に2失点したというのが初だったらしい。甲府戦はこれまで失点自体少なく、負けても攻めあぐねた隙を突かれた0−1というパターンで、2−1にした時点でこれは勝ったかなと。だが後半に追い付かれ、追い付かれた後は甲府にボールを支配されて押し込まれる展開に。これも過去の展開と異なっていた。

 実は後半追い付かれる前に2回決定機があった。齋藤のシュートがポストに当たった場面、そしてカウンターから伊藤が左サイドを抜け出し、中央の中村→右の遠藤と繋いで最後遠藤がフリーでシュートを放ちながら枠外だった場面。3−1になっていればそのまま試合は終わっていただろうし、この2度の決定機、特に2つ目は決めておくべきシーンだった。
 決定機を外した遠藤だが、前節で出場450分に達してプロA契約になったのもあるが、そろそろ“見習い期間”は終わりかなと思う。試合に出ている以上、自分のプレー1つで勝点3が1になる事もあるという責任というか、自分のプレーでチームを勝たせる位の大胆さ、矜持を持って欲しい。プレーはまだ遠慮がちで、スピードはあっても緩急に乏しく、出場時間が積み重なって対戦相手の事前スカウティングの材料も増えたであろう事を考慮したら今より厳しい時期が続くかもしれない。ただ今の中堅、ベテランは若い頃にそういう重圧を乗り越えたからこそ今の地位があるのも事実な訳で。マリノスに関しては若い選手は良くも悪くも優等生タイプが多く、プロとしてチームを背負う覚悟が感じられた若手は過去10年では小野裕二と(愛媛からレンタルバックした後の)齋藤くらい。鹿島の植田や鈴木などギラついた眼をした選手がいないんだよなぁ。土地柄と言ってしまえばそれまでだが、プロで生き残るにはそういうメンタルは重要。

 今日は開門時は暑いくらいの陽気で結構日に焼けた。GWはいつもどこかで雨に降られるが、今年は降っても予定に影響せず観戦日は天気に恵まれた。帰りは友人に途中駅まで送って貰い、帰宅。