W杯エントリーメンバー予想(ドイツ編)

この前日本のメンバー予想をしたが、GW特別編として(笑)ドイツもやってみたい。昔ほど海外の代表チームを追ってはいないので、こういう色々考えた予想がすぐに出来るのはもうドイツくらいしかないな。次々新しい選手が出てくる南米勢、あるいはオランダ、フランス、イタリア等世代交代が進んでいるチームになると名前を聞いても分からない選手が増えてきた。

GK:ノイアーバイエルン)、テア・シュテゲン(バルセロナ)、レノ(レバークーゼン
 怪我から復帰すれば主将でもあるノイアーがレギュラーだがテア・シュテゲンでも全く問題無い。注意すべきなのは仮に控えとなった場合のテア・シュテゲンの扱いかな。バルセロナでカップ戦メンバーにもかかわらずクラブW杯で出番が無かったので、表彰式で不満を隠さずチームメイトから総スカンを食らった事があった。(その後正式に謝罪したようだが。)第3GKはトラップかレノだが、パリSGでカップ戦要員のトラップでは無くレノを。

CB:フンメルスバイエルン)、ボアテンク(バイエルン)、リュティガー(チェルシー)、ジューレ(バイエルン
 フンメルス、ボアテンクのバイエルンコンビは確実で、サイドや3バックにも対応出来るリュティガーも選ばれるだろう。それ以外だと前回大会を経験しているムスタフィはアーセナルでパッとせず3月の代表戦も選外だった。またヘーヴェデスユベントスで最近やっと負傷から復帰したばかりということで、ジューレ、ギンターの若い2人の中から選ばれると予想。中盤もこなすギンターか、一応この前のCLで途中出場で左SBに入ったらしいジューレか・・・まぁ中盤は層が厚いし、ここはサイドも出来る(であろう)ジューレかな。

SB:キミッヒ(バイエルン)、ヘクター(ケルン)、プラッテンハルト(ヘルタ・ベルリン
 キミッヒ、ヘクターは確実だが、その控えとなる本職SBがあまりいない。あくまで他のポジションに比べてだが、現在のドイツで一番層の薄いポジション。去年のコンフェデの頃までは若いヘンリヒス(元々中盤でSBに転向)が選ばれていたが、昨秋から選考外が続いている。まぁここ最近のW杯では少なくとも片方のサイドはCBを置いて守備を安定してきただけに、CBの誰かをサイドに置いたり、あるいは中盤のジャンを右SB兼用にしたりする事で対応する事になると思うし、3バックもオプションとして考えられる。という事で本職の控えはプラッテンハルト(左SB)のみで。

中盤:ケディラユベントス)、クロース(R・マドリー)、ジャン(リバプール)、ギュンドアンマンチェスター・C)
 レギュラーは運動量と守備力、そして前線への飛び出しを持ち味とするケディラと司令塔のクロースのコンビ、控えにも同タイプとしてケディラにはジャン、クロースにはギュンドアンを。ルディ(バイエルン)も堅実な選手で継続的に選ばれているが、どうもこの選手は日本の細貝と重なる。「代表の常連で一定の試合出場経験もありながら、レギュラークラスにはあと一歩届かないボランチ」という点で。それもあって最終的には↑の4名が選ばれるだろうと。

2列目:エジルアーセナル)、ミュラーバイエルン)、ドラクスラー(パリSG)、ゴレツカ(シャルケ)、ザネ(マンチェスター・C)、ロイス(ドルトムント)、ブラント(レバークーゼン
 エジルからザネまでの5名は確実。このポジションの層は厚いが、その他の候補はゲッツェは監督のお気に入りだがクラブでパッとしないし、シュールレは随分代表から遠ざかっている。またシュティンドルは遅咲きながら着実に実績を残してきたが先日負傷してしまいW杯は欠場が確実。という中で最終的には若いブラントとそしてコンディションの不安は付きまとうが、能力的にはレギュラークラスで得点力を備えるロイスかな。特にロイスは復帰後はコンスタントに点を取っているので期待。

CF:ヴェルナー(RBライプツィヒ)、ヴァークナー(バイエルン
 レギュラーはヴェルナーで、その控えとしてヴァークナーかゴメス(シュトゥットガルト)となるが、シーズン途中に敢えてレバンドフスキがいるバイエルンに移籍しながら、しっかりリーグで8点(ホッフェンハイム時代と合わせて計12点、ゴメスは7点)取ってるヴァークナーが一歩リード。

 前回の主力で今回いないのはラーム(SB)、シュバインシュタイガー(中盤)、クローゼ(CF)だが、さすがドイツというかこの3人の後継はしっかり育っている。SBの層が薄いと書いたが、それでもキミッヒが現れたし、クローゼ(≓自ら決めるだけで無く2列目の得点も引き出せる万能型CF)の後釜にもヴェルナーが台頭した。しかもキミッヒは中盤だけで無くCBすらこなし、ヴェルナーはクローゼには無いスピードという武器があるなど、サッカーセンスやアスリート能力という点では先達よりグレードアップしている印象すらある。
 隙の無い23人だと思うが、この穴の無さが逆に危ういとも思う(苦笑)EURO2012の時は2年前の南アW杯から更に若い選手が台頭してついにスペインを越えるかと思ったらバロテッリにやられた。逆に日韓大会(ダイスラー、ショル、ノボトニー)、南ア大会(バラック)、ブラジル大会(ロイス)など、主力が負傷欠場して不安視されている時ほど好結果が出ていたりする。ただ強豪が順当に1位突破すれば、ブラジル、フランスがもう片方の山に回り、おそらく決勝T1回戦はスイスorコスタリカorセルビア、準々決勝はイングランドorベルギー、準決勝はスペインorアルゼンチンとなりそうなのはなかなか組分けに恵まれたと思う。

【5/16追記】
5/15に候補メンバーが発表され、やはりムスタフィ、ヘーヴェデスは選外だったが、↑からもジャンとヴァークナーが落選。ジャンは4月の怪我が思ったより重く、シーズン中復帰出来なかったのが痛かった。ヴァークナーは意外。あまりにもバイエルン勢が多すぎたからか(笑)?(上記の内、現所属7名+元所属のクロース+来季加入内定のゴレツカで9名もいる)