放課後

 さて、月曜朝に新幹線を使ったら残りの研修期間中もう在来線では出勤出来なくなりつつある12月の第4週であるが、今日は退社後、同期の一人が今小学生に爆発的人気を誇るというムシキングに興味を示し出したので、男7〜8名で一路駅前のゲーセンへ。

 着くと、肝心のムシキングカードゲームは見つからず、言いだしっぺの同期はバイオハザード的なシューティングゲーム(タイトル失念)を始めた。その傍で制服を着た推定高校1年の真面目そうな男子が次々とゾンビが倒されていく画面をじっと見つめている姿に、俺は何かこの子の将来に暗いものを見て取った。

 結局ムシキングゲームは見つかったのだが、(当然というべきか)思ったほど盛り上がることも無く(苦笑)数枚のカードだけが我々の手元に残された。その後、皆で飯を食べに行ったが、入った店がHUBのような感じのパブでなかなか雰囲気が良く、話も結構盛り上がって気付いたら9時になっていた。今までなら火曜からこんな事していいのかと思っていた所だが、残り少ない研修期間が強気にさせるのか、それとも単純にこの生活に慣れてしまったのか、不思議と心に影は無かった。

 まるで高校生の放課後のような行動ではあったが、何か楽しかった(笑)が、こんな生活も残り僅かと考えれば、一抹の寂しさが心を過ぎった。新幹線が多摩川を越えた辺りで、ふと。