親善試合 日本×フィンランド(静岡・エコパ)


 朝8時、エコパに向かうべく玄関のドアを開けると、凍るような空気が肌を刺した。よく考えたら去年の今頃、埼スタはあり得ない位寒かったのに、そんな事をすっかり忘れていた。もう少し厚着してくれば良かったかなーとも思ったが、サッカー観に行く時は動きやすさ重視なんで、悩ましい所だ。観戦時は動きやすい格好&手ぶら、これが基本。結局そのまま家を出た。


 友人を拾い、東名を走る事3時間と少し、ようやくエコパに到着。本当に静岡は長い。静岡市を過ぎてもエコパまでかなり距離があるし。それでも車内は楽しかったし、気温も結構上がっていたから良い感じでドライブ出来た。現地に着くと、バスで来る他の仲間が開門に間に合わない事を聞き、老体に鞭打って(苦笑)、久し振りに代表戦で働いた。(働かされた)あまりに開門時に人数がいないんでどうなる事かと思ったが、意外と少人数でも一連の事は出来てしまう事に気付いた。インド戦は若手に頑張って頂きたい。ちなみに、断幕はそろそろ大修復作業に取り掛からないとかなりヤバイ域に達していた。象徴的なアイテムだけに、大事にしていきたいものだ。開門後は昼間は女子代表戦が行われていたので、2階席でまったり観戦。


 19時15分、いよいよ男子代表戦がkick off。スタメンに村井、坪井、巻が入っていたが、3人とも良かったと思う。特に村井はアシストこそ無かったが、サイドを何度も駆け上がってクロスを供給していたし、おそらくスタジアムにいた人全てが好印象を持ったのではないだろうか?だが、おそらくこれからもジーコの中では三都主が不動のレギュラーなのは間違い無いと思う。後半も半ば過ぎに、怪我をしている訳でも、スタミナ切れでもないのに、村井に代えて三都主を投入したのは、おそらくその事を示すジーコの意思表示だったと睨んでいる。これまでその逆のパターンなんて一度も無かったし。インド戦はまた14番がスタメンだろうな。
 フィンランドが想像以上に弱かったので、(川口がセービングしたシーンなんて殆ど記憶に無い)出来れば3点以上取って欲しかったけど(佐藤(寿)のポスト直撃シュートは入って欲しかった)、まぁアメリカ戦からは大分エンジンが掛かってきたって感じかな。小笠原のゴールも凄かったけど(高校時代、選手権決勝を観に行って、東福岡の宮原(現C大阪)が同じ様なゴールを決めたのを見たけどプロの試合でまさか観れると思わなかった)、久保のゴールはストライカーらしい嗅覚が感じられたので嬉しくなった。当たり前のようにゴール前に飛び込んでゴールを“奪って”いったけど、代表戦じゃこういうシーンになかなかお目に掛かってないだけに新鮮で、ゾクッと来た。まだまだ100%では無いと思うが、あの瞬間だけは戦闘能力が全盛期のレベルだった。インド戦は2ゴール以上希望。


 試合中は最後列にいたのだが、前半途中から急に冷気が後ろから流れて来て寒いったら無かった。さすが山の上だけはある・・・。車に戻ったらまぁ暖かいこと・・・。帰りは最寄ではなく、次のI.Cから乗る戦略が功を奏して比較的スムースに帰れた。家に着いたのは夜中2時を過ぎていたが、朝から晩まで時間をフルに使えて最近に無い充実した1日を過ごせたと思う。あの寒さすら楽しめたって言ったらまた風邪引きそうだけど、冬の代表戦はこうでないと。