一夜明けて

 数年前まではレアルが黄金期(いやバブル期と言った方が良いか)を迎えていた訳だが、それでも彼らはリーガ連覇とCLとの2冠は達成出来なかった。それをバルサは今季、同時に成し遂げてしまったんだから凄い。6年間迷走していたのが嘘みたいだ。本当に長かったな。

 前半終了時点では、このまま逃げ切られそうな嫌な予感がしたが、後半にイニエスタが入ってから同点に追い付けると思ったし、1点取ってしまえば逆転出来ると確信した。雨でピッチが濡れたせいもあるんだろうが、パス回しが一気に早くなり、惜しいシーンも前半より確実に増えていった。
とにかくイニエスタには痺れた。深い位置から左右にボールを散らすプレーはまるでグァルディオラの様で、ゴール前に速い縦パスを出す姿はまさにデ・ラ・ペーニャだった。去年マリノスとの親善試合で↑のプレーに衝撃を受けたものだが、昨晩期待した圧倒的なプレーを魅せてくれたのは、このイニエスタだった。セスクはアーセナルに横取りされたが、この男だけは何があっても留めて欲しい。

 セスクといえば、昨日の試合はスペイン人が多かったけど、イングランド人は覚えている限りA・コールとキャンベル位しかいなかった。クラブチームに選手の国籍云々言うのは野暮かもしれないが、あのチェルシーでさえ中心はテリー、ランパード、J・コールのイングランド人なのと比較すると、これで良いのかと思ってしまう。アーセナルのサッカーは好きな方だし、決勝も退場が無ければどうなるか分からなかったけどさ。その点バルサカンテラ上がりと外国人がうまく融合した、ある意味理想的な状況を作り出している。これからもそうあって欲しいものだ。

 もうとにかく今日は嬉し過ぎるので、友人に貰った焼酎で祝杯をあげよう。そういやこの友人はレアル好きだった。これもまた何かの縁て事で。