J1第14節 横浜M×福岡(日産)


 試合後、このスタジアムは珍しくブーイングに包まれたが、そんな試合だった。
 アビスパを押してはいるが、観ていてもどかしさだけが溜まって行く。その原因を考えてみると
1.シュートの少なさ
 サイドを切り込むまでは良いのだが、そこからクロスの精度が低すぎて得点の匂いが全くしない。相手DFにクリアされるならまだしも、人の密集地帯を通り越して無人のエリアにボールが飛んで行くばかりなのは勘弁して欲しい。それならまだシュート気味の弾丸クロスを放つ方が期待出来る。

2.高齢化
 スタメンで80年代生まれなのは田中(隼)と栗原だけ。山瀬は怪我で那須は伸び悩んでいるだけに、閉塞感が増す。ガンバの家長、浦和の長谷部、千葉の山岸、そして今日は中村北斗日産スタジアムに来るアウェーチームには大抵若くしてチームの主軸を担う選手がいて、その才能を存分に見せ付けていくので尚更マリノスの高齢化が際立って見えてしまう。中村はチームが押されていたから全体的にはそれ程目立たなかったが、後半、右サイドを切り込んでタッチライン際から2人を抜き去って突破したシーンはさすがだった。確実に今週発表の新U−21代表には入るだろう。マリノスは途中から狩野とハーフナーが出てきたが、まだまだスタメンは厳しいかな。それでも狩野は以前に比べて持ち味を出し始めたように思うので、今後に期待。


と、とりあえず2つ思い浮かんだ。今週これなら、来週は新潟相手にさらに酷い結果が待っていそう・・・となるが、案外良い試合するんじゃないかと思う。中断前に広島相手に泥仕合繰り広げた時も次節の千葉戦の悲惨な結末を覚悟していたが、始まってみるとなかなかどうして千葉を押していた。引き分けだったけど内容では上回っていた。そんな前例があるだけに、次は良い試合するんじゃないか。まぁ相手合わせなのもどうか、って話だが。