読書感想

 齢26にして初めて国盗り物語を読む。


 71年初版でその2年後には大河ドラマになったそうだが、読むとさもありなんかな。そもそもの「一介の素浪人→美濃の国主」という生き様が劇的だし、いかにも映像化したくなるような場面が文中に何度も出てくる。大河になったのは30年以上昔の話だが、去年の風林火山ぐらいのレベル(役者・脚本)でドラマ化されたら今観ても面白かったんだろうと思う。風林〜は合戦シーンがかなり貧弱だったのでそれを補って、だが。


 ただ、読んでて言うのもなんだが、今更国盗りかよwwっていうのもある。10年前にさんざん司馬遼読んでた身として。こういう登場人物がメジャーな“分かりやすい”時代小説はまず最初に読んでおくべきもので、これや竜馬〜、坂之上〜とかをスルーして燃えよ剣とか項羽と劉邦花神に食いついた当時の自分にそう言ってやりたい。まぁ竜馬〜、坂之上〜は今更読む気無いけども。


 これで読みたい本は無くなってしまった。ローマ人〜の文庫版もとうとう去年は1章しか出なかったし、今秋まで待てないのでもう図書館で単行本借りるか。明日は天気がよろしくないみたいなんでたまには読書で過ごすのも悪くない。