■J1第12節 川崎×磐田
多分0−0で終わっても緊張感の続いた試合として印象に残ったに違いない。磐田は那須を中心に川崎のカウンター対策として常に守備に人数を掛けて数的優位を保ち、一方の川崎も井川、菊池を軸に要注意人物・李根鎬に対しては常に2人以上で対応し――1人目が激しく寄せ、そのこぼれを2人目が拾う――西のクロスをニアで合わせたシーン以外は決定機を作らせなかった。
そういえば過去フロンターレの観戦で0−0は記憶にないなーと思い始めた試合終盤に森のクロスからジュニのヘッドで先制。この後磐田は意図のよく分からない交代でさらにリズムを崩し、最後はチョンテセのゴールで試合終了。
○印象に残った選手
森:前半はキレキレだったのに、後半の接触プレー以降一気にプレーの質が下がり、適当なプレーの連続。これを一言で表すならば、我々の後ろにいた小学生の“サボるな!!”という野次に全て集約される。だが決勝アシストのクロスは素晴らしかった。
■J1第12節 横浜M×FC東京
この試合、両チームに国見OBが多かった。マリノスに兵藤、渡邊、FC東京に徳永、平山、中村。特に平山、兵藤、中村は同級生で、一つ下の渡邊も含めて、あの時の国見は圧倒的で、選手権決勝で6−0で勝ったのは今でもこの眼に焼きついてる。
それはともかく最近はガスの試合を観ていないので、これまでの結果だけ見て今日はマリノスが押し気味に進めて2−0か2−1で勝つと思っていたが、最初の10分でそれが全くの見当違いだった事に気付かされた。
とにかくマリノスの4バックは機能せず、守備では相手の早い寄せに手こずり、攻撃でも守→攻の切替が遅く相手の人数が揃ってしまうとボールが前に進まず横パスの連続。試合を通して僅かながらも得点の匂いがした場面は
・カウンターから坂田の突破
・セットプレー
・終了間際のパワープレー
これだけ。一方のFC東京はさすがに最後はバテ気味だったが、全員走り続けてチャンスを創り、そしてゴールを奪った。目指すサッカーが明確で真面目にサッカーに取り組んだ者が勝利したという点で順当な、そして公平な結果だったと思う。
○印象に残った選手
平山:フィニッシュは寒かったけど、それ以外では前線からの守備、足、頭での安定したポストプレーで貢献度大。前の試合でも感じたが、やっぱ前でボールが収まると押し上げ時とかで後ろは大分助かる。ずっとカウンター(スピード)重視のチーム体質と自分の特徴の乖離に苦しんでた印象だが、ようやく自分の居場所を見付けたか?