そろそろコートが必要

■U17W杯
 最後はさすがに開催国優勝で大団円、と思ったらスイスが勝ったのか。01年大会でもGL対戦国が優勝してその時はシナマ=ポンゴユとかル・タレクとかもう別次元過ぎてどうしようもない差を感じたものだが、今回は少なくとも試合の半分は支配しただけに何とも・・・。
 まぁ日本て劇的な変化が無い(好まない?)半面、一歩一歩課題を着実に潰していくのが性に合ってるというかそうする他無いんだと思う。個人レベルの技術が8年前から少なくとも伸びてるのなら、勝負強さとか勝負と育成を両立出来るような指導といった今回の課題もまた同じ様に潰していけばいい。
 しかしスイスはどの世代にもバルカン半島、アフリカ、トルコ系と思しき風貌、名の選手がいるな。移民の子弟が多いと言っても特定の地域に偏ってないのが強さの秘訣かもしれない。フランス代表はブラックアフリカカリブ海ルーツの選手が増えた結果、スピードとパワー中心の単調なサッカーになってしまい、リベリやグルキュフがいなかったら例え南アフリカに行っても苦労する気が。そういえば98〜2000年辺りのフランスも色々なルーツを持った選手が集まっていたのを思い出す。


■携帯サッカーサイトより
 この選手に対して特に深い思い入れがある訳では無いが、ふとこの世代が辿ってきた道程がフラッシュバックした。それはどこかこの世代の辿ってきた道のりとこの選手のキャリアが似通っているように思う故か。振り返ればこの世代は苦い記憶―――ワールドユースや五輪―――の方が多いんだが、決して能力が低い訳では無く、阿部のFK(当時)や松井、山瀬のテクニックのような上の世代を上回る面もあった。この選手もU18、19代表の頃から代表に入っていて、U22にも選ばれてゴールを決めてたはずだが、クラブで出場機会に恵まれずに何時の間にか代表からも遠ざかり、そして今年引退と。
 プロに入って3年やそこらで戦力外となる選手も多いのは承知しているが、同年代の選手がこうして引退するのはそれにも増してやるせない。この世代は20代も後半になってようやくクラブや代表で地位を得た感があるが、前田や松井、山瀬、阿部、駒野、佐藤らには末永いキャリアを築いて欲しいと思う。