J1第24節 横浜M×仙台(日産)


 今節は日産のトラック&周辺を走ろう(5km)というクラブ主導の企画があったんだが申し込み忘れたので、その代わりに(?)久々に鶴見川沿いを走った。あの全身に湿気が圧し掛かるような蒸し暑い夏が嘘の様な気持ちのいい夕暮れで、ようやく日の昇ってる時間に走れる季節になってきたなと。


 仙台と言うとつい1ヶ月半前の記憶が呼び起こされるので、今日も普通に戦えば最低でも2−1で勝てるかなと思った自分の浅はかさよ。
 試合内容は、まさにこの前三ツ沢で負けた山形戦のデジャヴ。先制され、守りを固める相手にこれといった有効打を出せずに試合終了という。今のマリノスのサッカーは先制点有りきなのだと改めて実感した。より正確に言うと先制して守備を固める相手に有効な手が何も無いという欠陥。この前の川崎戦も先制されたが、フロンタが先制しても守りに入るようなサッカーはしなかったからこそ、逆転できたという事か。


 ボールは支配してるんだが、試合中で惜しかったと思えるような場面と言うと、サイドからいいクロスが上がったけど中にいるのが渡邉でなく長谷川アーリアとか山瀬でヘッドが枠を捉えられなかった、とか中村のFKなりミドルシュートとかで、仙台に逃げ切られてしまった感じ。
 こう書いてるとまるでマリノスの自滅みたいな印象を与えるかもしれないけど、仙台が全員労を惜しまず90分走り回って、特に中央の守備を固めたのが今日の結果に結び付いたと思う。FWの赤嶺と中原は常に味方GKからのボールに体を張って競ってたし、梁勇基はこの前ユアスタで観た通りの素晴らしいゲームメイクで決勝点アシスト&ポスト直撃シュート。梁はもう三十路を越えてたと思うが、こういうベテランの味わい深いプレーは、かつての藤田俊や沢登、名波みたく、リーグ全体の財産とさえ思う。


 これでマリノスはどうなるかね。今日の試合で他クラブに攻略法のヒントを与えてしまったような。残り試合で対戦する鹿島やガンバ、広島が今日の仙台みたいな試合をするとは思えないが、神戸やFC東京、大宮など残留が掛かったチームは?こういったクラブは少しでも勝点の可能性の高い戦法を躊躇無く選択するだろう。その時どうするか、どうなるか。
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