ナビスコ杯1回戦第1戦 横浜M×神戸(三ツ沢)


 金曜時点の予報では今日は気温27℃位になるという話だったので、梅雨の合間の晴天下で走って三ツ沢行なんてのも爽快だろうな、などと思っていたら微妙な曇天で試合中には雨粒まで落ちてくる始末。結局車で行った。

 試合はいきなりロングボールに抜け出した神戸の小川がGK飯倉と1対1になるシーンはあったが(シュートがミートせずGKがセーブ)、全体的にはマリノスがボールを支配する内容。ただ、神戸も決して防戦一方という感じではなく、上手くサイドを使ってカウンターを仕掛けていた。冒頭の小川はユース上がりで小野や宇佐美と同年代の選手だが、小柄ながらすばしっこくて、小林祐三との1対1のスピード勝負は面白かった。
 試合が始まってから今神戸がJで6位なのを知ったんだが、確かにそれ相応のサッカーをしてる。というかこんなに良いチームだと思わなかった。マリノスホームでの神戸と言うと、基本は守備⇒カウンターから大久保やボッティの個人技で1点取れたら、てな印象だったんで。だから神戸が3分のロスタイムの丁度3分が経過した、本当のラストプレーで追い付いて1−1という結果も、内容からしたら妥当かと。

 神戸の同点ゴールはゴールエリアのすぐ外で狩野がホジェリーニョにボールを奪われたのがきっかけだけど、今日の狩野はこのシーン以外は逆にホジェリーニョから何度もボールを奪ったり、CKから先制点をアシストしたり良いプレーだったので最後の最後でケチが付いてしまった。最後のシーンを差し引いてもよくやったとは思うけど、先日書いた今の代表で86年組が最大勢力になってるのを鑑みると、もう一つ殻を突き破れてない感じはあるよな。高校時代に選手権とか全日本ユースで、今代表にいる同世代の選手たちと同等かそれ以上のプレーを見せていたのを考えると。それは今日先制点を決めた青山や渡邉にも同じ事が言える。何か転機となる試合があれば一気にワンランクレベルアップしそうではあるんだが。

 今日はホーム側コーナーフラッグ付近で観たけど、↑のシーンで神戸の朴康造がブーイングに対して笑顔を見せていたのが印象深い。ぎこちなさとかノー天気さはなく、そういうシーンには慣れ切ったが故の余裕のある自然な笑顔というか。そこはさすがベテランかなと。選手の表情まで観れる専スタはやっぱいいわ。