ブルガリア戦を視てて思ったのは、気の緩みと言うよりも“技術で全てを成し遂げられる”かのような勘違いだったのではないかと。(それが気の緩みと言えばそうなのかもしれないが。)相手ゴール前での華麗なパス交換を何度も狙ってたけど、丁度ジーコが就任した時の“黄金の中盤”と言い、テクニックに優れた選手が一度に複数人現れるとついテクニックで相手を圧するような華麗なサッカー(おそらくはスペインの様なサッカー)を志向/期待しがちだ。ただ実際はそんなチームは全世界見渡しても殆ど無く(スペインでさえシャビ・アロンソが中盤で激しいプレーで締めている。)、華麗な崩しで決まるゴールなどそうそう無い。そもそも日本が結果を出す時はテクニシャンだけでなく様々なタイプが揃った時にこそ。例えば
・相手の厳しいマークを受けても自分のプレーを出せる攻撃的MF
ーーーー中田ヒデ、本田
・中盤で激しく動き回り、相手ゴール前にも頻繁に顔を出すタイプ
ーーーー北沢、森島
・ゴールに体ごと飛び込むような泥臭さを持つFW
ーーーー中山、鈴木師匠、巻、岡崎
後はしっかりしたCBが揃って(井原、秋田、松田、中澤、闘莉王ら)初めて勝負になる訳で、少し上手い選手が増えたからって技術で相手を圧倒出来ると考えるのは傲慢にさえ思える。そういうテクニシャンがフィジカル勝負を挑まれた時にどうするか、っていうのはドイツW杯で良い教訓になったはずなのだが。
後気になったのは香川タッチ数の多さ。ドルトムントやマンUで点を取る時は1タッチ、2タッチのシンプルなパターンが大半だが、代表では持ち過ぎて相手に間合いを詰められるシーンが多い。ここをもう少し改善出来れば。
中村、小野が台頭しても日本は中田のチームだったように、今の日本も本田のチームなんで、どれ程のコンディションか不安ではあるが明日期待したい。丁度明日は日韓緒戦のベルギー戦から11年。あの時も同じ埼スタだった。