ブラジルW杯展望5(ブラジル)

 今日は開催国を。

1979:J・セーザル
1980:
1981:マイコン、マクスウェル
1982:
1983:ジェフェルソン、ヴィクトール、D・アウベス、フレッジ、ダンテ
1984:T・シウバ
――――――――――――↑今年30歳↑――――――――――――
1985:フェルナンジーニョエルナネス
1986:フッキ、エンリケ
1987:ジョー、ラミレス、D・ルイス、L・グスタヴォ
1988:マルセロ、パウリーニョ、ヴィリアン
1989:
1990:
1991:オスカール
1992:ネイマールベルナルジ

 いつも思うがブラジルの監督はチームの和、結束という面を重視するためなのか、選手起用については意外と慎重派が多いように思う。ドイツ大会の日本でジーコがそうだったように親善試合では若い選手を試しに起用することがあっても、W杯メンバーは余程ずば抜けた才能を持った選手でない限り経験やチーム内の序列が重視される。ブラジルがW杯でゴールを決めた時いつもベンチの選手、スタッフ総出で喜びを爆発させているのが印象的なのだが、それもこうしたチーム作り故なのだろう。(ドイツ大会の日本はそういう事もなく逆にチームの不和さえ起ったほどだったが、その前のアジアカップなどでは団結力を示していたと思う。)

 ただ逆にそういうチーム作りだからこそ今回の優勝は無いと思っている。前回のドゥンガも経験重視でチームを作った結果、今大会メンバーで前回を経験したのが片手で数えられる程度になってしまった。しかもその中でレギュラーだったのはJ・セーザルとマイコンくらいで、D・アウベス、ラミレスはサブ、T・シウバは出場機会無し。そして攻撃陣のフッキ、オスカール、ネイマールは今回が初のW杯。いくら五輪やコンフェデ、クラブでCLを経験してるとは言え、初のW杯と言うハンデは大きいと思う。あのロナウドだって98年時点で既に世界最高のFWだったが、結局フランスではW杯は取れなかった。
 と言う事でベスト4以上には行くと思うが、頂点は無いかなと。ロンドン五輪でT・シウバ、フッキをオーバーエイジに入れて戦力的には断トツながら決勝であっさり敗れた試合が今でも印象深い。あれでタレントを揃えてもあんな内容のサッカーになってしまう事も有り得るというのを思い知った。1950年W杯の再来(地元開催で勝てば優勝の試合で敗北)、十分に有り得る。