祝日含む3連休というのは裏を返せば週明けの平日が4日になるという事なのだが、仕事が4日分で収まってくれるはずもなく、この試合はパスするつもりだった。が、上司を含む周りが次々に帰宅し、仕事もまぁ土曜出ればどうにかなるかという誘惑(と言って良いかは微妙な所だが。)に負けて19時半頃に会社を出て、前半40分頃に三ツ沢着。アウェイ側は空いているだろうと思っていると、僅かな緩衝地帯を除いてほぼ満員で、立ち見になるところだった。ここ2年程全体的に客が増えていて三ツ沢はほぼ満員になるが、加えて今日は好天、夏休みと言う事もあったのだろう。
と言う訳で今日のゴールは全て見逃しており(後でハイライトを視たが、どちらもハイレベルなゴールだった。)、自分が観た印象のみ書く事にするが、自分が到着した時間帯こそマリノスがやや押していたものの、後半開始から半ば過ぎまで神戸がボールをキープする時間が長かった。神戸と言うと去年ノエスタで観た『戦術=小川&ポポの突破』という印象が強かったのだが、今日は上手くボールを繋いで、時には前線のFW2人のコンビでマリノスの中央を崩してシュートに持ち込むシーンまであった。まぁマルキーニョス、P・ジュニオール、シンプリシオがいればさすがにそれ位は出来るとは思うが、数少ない日本人MFの森岡も最後はスタミナ切れだったが、キープ力の高さや前への鋭いパスを繰り出していて、面白い選手。
マリノスも押されている時間でも兵藤のポスト直撃シュートや齋藤の突破など良い形は作るのだが、最後の詰めが甘かった。途中、ラフィーニャ、藤田、そして最後はパワープレー要員かファビオを入れたのだが、時既に後半終了間際。あまり交代の効果は見られず試合は終わった。
先週のアウェイ広島で勝った分が帳消しになりはしたが、2試合のアウェイを含む3試合で勝ち点5というのは悪くない。ただこの試合でも先制を許し、中澤も不安定なプレーだった。4日後はアウェイなので、ここで一旦この人を休ませるというのも手だと思うが、果たして監督にそれが出来るかどうか。どうもこの監督は選手の疲労度を考慮するというよりかは「次終わったら1週間空くから次も何とか頑張れ」という思考なのではないかという気がする。
それはそれとして今日はドゥトラのホーム最終試合だった。鋭いシュートも放っていたし、今日の動きだけ見ればとても引退間近の四十路の選手には見えないが、2月のゼロックス杯で全く動けず、春先は試合に出るコンディションでは無かったように、長いシーズンを考えれば「動ける時間」そのものが減りつつあるのも事実だった。
ただ、この選手のプレーは左SBとして唯一無二といっても良いほど。守備重視で攻撃はカウンター中心だった第1次岡田時代でも、メンバーを固定してボールを繋ぐサッカーを志向する今でも、組み立てに参加し、時に攻め上がって浅い位置から放つ正確なクロスは世界中見渡してもなかなかお目にかかれない芸だった。日本人でこのような左足を持つ選手がいたら間違いなくSBではなくボランチやもっと攻撃的な位置に置いていただろう。思うにあの正確なクロスは、中村俊輔同様に細長い脚故に懐深くボールをキープし、キック出来るからではないかと思う。
来月以降、このポジションは下平か奈良輪が継ぐ事になるが、あまりにも唯一無二だっただけに、それをどうカバーするのか。セレッソ戦の下平はクロスの質はなかなか良かったが、守備がなぁ。
今日はかなり蒸しており、いつも通り横浜駅まで歩いたらスーツが汗だくになってしまうのでバスを利用した。横浜駅までバスなどここ10年記憶が無い(笑)20分ほど並んだが、乗ってしまえば、22時前だけにさすがにいつも混む浅間下も岡野町交差点も空いており、ものの5〜6分で横浜駅着。