J1第28節 横浜FC×浦和(三ツ沢)


 先週の等々力に続き今週は三ツ沢。しかしマリノス戦全然行けないな。緊急事態宣言明けたら9/18名古屋戦@豊田に行こうと考えていて(アウェイ席は用意されないことが決まっているが個人的に豊スタの上層階は未経験で行ってみたく)、土曜19時なので1泊して翌日は名古屋だけでなく周辺も回ろうか、等と色々練っていたのだが宣言延長で全て飛んだ。
 それはともかく今日は試合前に東白楽で途中下車して家系のとらきち家へ。

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家系ではいつも麺硬め油少なめ

この白楽~東白楽の横浜上麻生道路沿いは近年家系の人気店が多い印象なのだが、やはりあの六角家(現在は閉店)があったエリアということで店を出す側も意識しているのだろうか。
 食後はそのまま旧東横線の遊歩道経由で横浜駅まで歩いた。

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東横フラワー緑道 高島山トンネル

 みなとみらい線開業で東白楽から横浜方面が地下化されて出来たスペースが歩道化されたものだが、開業が2004年2月だからもう17年か。その後の渋谷駅地下化もそうだが、東横の横浜駅が地上にあった事、終点が桜木町だった事も少しずつ風化というか歴史になっているのを感じる。横浜駅から先はいつもの様に岡野町バス停まで歩いて三ツ沢へ。

 浦和は先週に続いての観戦で、横浜FCは4月のダービー以来。FCはその時からメンバーがかなり入れ替わってもはや別チームと言えるほど。特に途中加入した外国人選手4人がスタメンだったが、アタッカーのF・ヴィゼウとサウロ・ミネイロは見た目通りパワーと推進力を備えたアタッカーだった。特にヴィゼウは浦和の明本が寄せてきても動じないだけの強さもあったのだが、なかなか良い形でボールが渡らず、チャンスは単発的だった。この高い能力をチームでいかに活かすかというところが課題なのかなと。GKブローダーセンは手足が長く、シュートストップに関しては安定感があったがキック精度は普通という選手。獲得時は主にドイツの東京五輪代表という点が報じられたが、経歴を見ると17年のU20W杯にも出場し、この時は正GKだった。ただクラブレベルではブンデス2部のザンクトパウリで通算6試合と出番に恵まれず。GK大国と言われるドイツも実は若いGKのタレントがおらず、今年優勝したU2欧州選手権に登録された3人のGK(ブローダーゼンは選外)もクラブでは控えと、ノイアーやテア・シュテゲンに続く世代がいないようなのだが、それでも(少なくともセービングに関しては)レベルは高いよなぁと思わせるプレーだった。
 試合は序盤からお互いチャンスを作るなどどちらに転ぶか分からない展開ではあったが、徐々に浦和がボールをキープして押し込んでいった。ただ先週の川崎戦でも感じたことだが、ユンカー不在時にいかに点を取るか、形がまだ見えてない部分はあったな。ボールを支配して相手ゴール近くまで運ぶが、そこから先どうやって、誰がフィニッシュするかという辺り。そんな中で前半半ば過ぎに小泉の右からのクロスを汰木が頭で合わせて浦和が先制。
 汰木はマリノスユースなので前々から気になってはいたのだが、独特なドリブルのリズムがJユースぽくなくて、良くも悪くも教科書通りの正直なプレーが多いマリノスユース出身の中でも珍しいタイプ。ただ(今日は点取ったが)あまりゴールに絡むことは無いなとは思っていた。ペナ角あたりでボールをキープしつつ中を伺うというシーンはよく見るが、それがゴールに繋がる回数はあまり無いよなぁと。今日のゴールもヘッドだったし、未だ捕らえ所の無い選手という印象。
 掴みかねているという点では小泉もそう。試合中相手に囲まれながらも落ち着いてボールキープして展開するプレーが何度かあり、その度に周りの観客から感嘆のため息が聞こえてきたし、先制アシストとなったクロスも見事だったが、例えばセレッソの清武の様にトップ下で攻撃を操る存在感だったかと言えば、そこまでではない。見ていて単独で攻撃を仕切るというより(バルサや代表での)イニエスタや(代表での)中村憲剛の様に、絶対的な司令塔(シャビ、遠藤)を補佐して攻撃を更に円滑に回す、最強の副官タイプなのではという気もした。
 後半は序盤・中盤は浦和、終盤は少し横浜FCが持ち直したが、FCのセットプレーからカウンターとなり、最後大久保が決めて浦和が2-0としてそのまま試合終了。この大久保という選手は左利きの中盤だが、相手が前掛かりになっていてチェックもそれほどでは無かったとは言え独りで打開する技術もあって面白い選手だった。ヴェルディユース→中央大で今季加入と。
 これで浦和は3位に勝点2差の暫定6位、横浜FCは最下位転落となったが、3位争い、残留争い共に拮抗しているのでまだ分からない。浦和は先週感じたように、ユンカーの出場時間が限定されても結果を残しているのがチームとして成熟しつつある証左という気はする。そうそう今日の後半開始時になるが、浦和がライン際にマーカーを置いて選手はステップを踏みながらピッチに入っていったのは面白かった。細かい工夫が感じられたし、普段の練習メニューも豊富で飽きさせないんだろうなと。

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後半開始時の浦和

 試合後はバスで横浜駅に戻って帰宅。来週の遠征も無くなったし、また近隣の試合にでも行くか。