J1第30節 横浜M×C大阪(日産)


 今節は前節が水曜開催だった為か、珍しく日曜開催だった。それは良いのだが、夏場でも無いのに夜7時開始というのは翌日を考えるとなかなか厳しい。日曜なら昼の1〜3時開始で試合して夕暮れ時に帰路へ、というのが多くの観戦者の生活リズムに合っていると思うのだが。

 ここ2試合は清水、大宮と残留争い中のチームが相手だったが、今日も同じくC大阪が相手。最近のセレッソの試合はテレビで天皇杯の千葉戦を後半途中から視た位だが、その時はあまり攻めの形が見えず、暗中模索の真っただ中という印象を受けた。一方のマリノスボランチに故障者続出のため、兵藤と佐藤という今季初のコンビで2列目に中村、藤本、齋藤という布陣。
 試合が始まると、セレッソは激しいプレスからのカウンターが機能していて、特に中央のカカウと右の南野はサイドに中にと切れのあるプレー。ちなみに南野は7月に長居に行った時は出場停止中だったので、生で観るのは今季初。マリノスはボールは支配するのだが、ボランチの所がネックとなって最終ラインと前線の繋ぎに難があり、中村が下がって対応せざるを得なかった。前半はこのまま0−0。
 後半も始めの頃は前半と似たような展開だったが、後半20分を過ぎる頃になるとセレッソの運動量が落ちてきてマリノスが相手ゴール前に到達するシーンが増え始める。セレッソとしては先手必勝、前半の内にリードを奪いたかったのだと思うが、こうなると厳しい。ただ割り切りは早く、攻撃陣で一番動きの質が良かったカカウを若い永井に代えて運動量をキープし、終了間際にも最後の交代カードを切って時間を使うなど、勝点1を獲る事に徹底していた。マリノスも攻め込む割にチャンスは少なく、決定機と呼べるのは藤本のヘッドをGK金が好反応を見せて弾き、そのこぼれに詰めた佐藤のシュートも枠を外れた一連のシーンくらいだったか。そのまま0−0で試合終了。他会場の結果と併せ、マリノスはこれで優勝の可能性が消滅して無冠が確定した一方で、残留も決まった。

 残留争いだが、甲府が勝ち、セレッソが引き分け、清水、大宮が負けた結果、30節終了時点の順位は下記の通り。

順位/チーム/勝点/得失差
13甲府 33/-8
14仙台 33/-14
15大宮 31/-16<----降格ライン---->
16清水 31/-17
17C大阪 30/-5

12位の名古屋は勝点40なので、上記5チームによる残留争いになると思うが、セレッソは17位とは言え得失差では有利な状況にある。ただ今節の引き分けを生かすにはホームでの勝点3、更に言うと攻撃陣で違いを作れるカカウが動ける前半のうちに先制しておく事が必要とは思う。その意味で今節ホームで勝利した甲府は最終的に残るのではないかな。
セレッソの残り4試合の相手を調べてみると

甲府(H)→仙台(A)→鹿島(H)→大宮(A)

凄いな・・・直接対決が3試合もあるのかよ。さすが日程くんというべきか。