負傷者復帰後の構成について

 前回少し書いたが、中村の復帰が近いと言う事でふと現在の離脱者(他にラフィーニャ、奈良輪、端戸、仲川、北谷)が全員戻ってきたらどのような構成になるのかと思い、考えてみた。

GK:榎本
DF:下平、中澤、栗原、小林
MF:三門、ファビオ、兵藤、中村、アデミウソン
FW:ラフィーニャ
サブ:飯倉奈良輪、富澤、中町、喜田齋藤、伊藤
【ベンチ外】
30歳以上  :藤本、矢島
25〜29歳 :比嘉、天野(貴)佐藤端戸
22〜24歳 :鈴木、熊谷天野(純)、仲川
21歳以下  :北谷、中島、田口和田(※)
青字はユース出身(ジュニアユースまでの在籍者は除く)   
※は2種登録

■スタメン&ベンチメンバー
 まずGK、DF、そしてボランチは現行のまま据え置き。次に2列目だが、モンバエルツは縦に速い攻めを志向しており、それだと中村はどうなのかという懸念はあれど、さすがに外す事は出来ず、また兵藤も今のチームに不可欠な存在なのでこれで2枠が埋まる。残る1枠だが、FWに点取り屋としてラフィーニャは入れておきたい関係で、ここはアデミウソンと齋藤のどちらか。齋藤はここまで得点・アシスト無しという状況、そして中村と組んだらどうなるのか観てみたいという希望込みでアデミウソンを。
 ベンチはサブGKに飯倉、SBの控えに奈良輪、そしてボランチの中町、富澤、そしてアタッカーの控えとして齋藤、伊藤。これで既に6人。残り1枠は2列目の控えとして最近出場時間が増え、仙台戦では兵藤の交代後にCKのキッカーも務めた喜田を。意外なほどすんなり埋まってしまった。こうして見ると18人の枠に関しては層は厚く、様々な状況に対応出来そう。

■ベンチ外の顔ぶれ
 実際は選手の入り繰りは必ずあるのでこれらの選手達にもチャンスは巡って来るはずだが、藤本、矢島のような30代で年俸も相対的に高い選手は来季の契約更新が危ないのではと思う。藤本ほどの選手が、とも思うが開幕から低調でここ2試合ベンチ要員という状況を踏まえると無くは無い話。矢島は仙台戦で久し振りにプレーしているのを観たが、数年後には平瀬智行平野孝鈴木隆行らに続く“マリノスにいた印象無いが実は在籍していた有名選手”列伝に加えられる可能性が高い(苦笑)
 残る選手達だが24歳以下の選手はともかく、25〜29歳の世代の顔ぶれをみると現状では18人枠に入り込むのも厳しいだろうな。ムードメーカーとかの要素を考慮せず純粋にピッチ上のパフォーマンスで判断するとこちらも来季の契約がどうなるか分からない。SBは三門が十分質の高いプレーが出来る事が分かってしまったし、佐藤も加入した一昨年は全力でボールを追うだけでスタンドは沸いて拍手を貰えたが、それは新人だからこそであって、3年目にそれでは十分ではない。仙台戦はベンチ入りしていたが、とうとう髪が胸元辺りまで伸びて、しかも毛先を染めていたのを見て何か漠然とした危うさのようなものを感じた。端戸は現在負傷中だが、今季がマリノスでのラストチャンスと思うし、復帰後に期待したい。ファン感で握手した選手でもあるので(笑)

■ユース出身者について
 ユース出身者を色分けしてみると、数こそ多いが現在継続的に試合に出てるのは榎本、栗原のベテランと齋藤だけ。年齢的には20代後半に差し掛かる選手も多い割にどうも大人しいというか伸び悩んでいる印象がある。齋藤も試合には出ているが今季はまだ結果を出している訳ではないし。マリノスは下部組織出身者に対して良く言えば優しく、言い換えれば甘い、という話は色々な方面から聞くのだが、それが選手のキャリアにとって本当に良いのかどうか。FC東京の石川、鳥栖の水沼、丹羽、谷口、湘南の秋元、川崎の森谷、後はハーフナーなど他クラブ、他国で活躍するマリノス出身者は多いが、彼らはトップ昇格出来なかったり、トレードの形だったり、自らマリノスを去ったりとパターンは様々でも、皆一サッカー選手としての強い意志なり矜持を感じるのは共通している。森谷などマリノス時代は突出した武器の無いボランチという印象だったが、川崎ではサイドアタッカーとしてライン際を疾走したり、この前の首位浦和戦でゴールという結果を出したりいつの間にか総合的に優れたMFになっていた。指導者との相性もあるだろうけど最後はやはり本人の心持次第なのだろうな。特に熊谷などは自分から出番を求めてマリノスを飛び出すくらいの気概が欲しい。去年湘南にレンタル移籍したのも(勿論事情は知らないが)試合に飢えて自ら志願したというより周りに促されてという感じなんだよな。トップ昇格1年目だったか、NACK5での大宮戦でノーステップで見事なサイドチェンジを決めたのを観た時はスケールの大きなボランチになるかなと期待したのだが。


 今週末は埼スタで浦和戦だが例によって結婚式出席で去年に続き欠席が決定している。ナビスコ杯決勝(おそらく今年もここだろう)とか今年中にどうにかして行きたい。