J1後期第11節 横浜M×FC東京(日産)


 今日は4月の広島戦に続いて試合前に場内暗転+スマホのバックライトによるイルミネーションという演出が予定されており、スタジアムに着くと照明は既にいつもより暗め。友人に言われて気付いたのだが、その明るさの度合いが味スタの雰囲気に似ていた。陽が落ちる頃合いの味スタは東京郊外という土地柄故かどこか長閑な雰囲気なのだが、それに近かったな。試合前には更にEXI○Eメンバーと福島、横浜の中学生によるダンスイベントもあったのだが、E●ILEはやたらインタビューやドキュメンタリーが多いイメージがあって、今回も開始前の緊張した姿や、終わった後はバックステージで感動の涙を流してハイタッチを交わし合うメンバーと子供達の映像が撮られてるんだろうな、とEXIL◎好きの観戦仲間に言ったら爆笑していた。
 暗い場内に浮かび上がる光は美しかったが、今回はアウェイ側でも青赤のペンライトが光っていたのには笑った。ガスサポのこういうノリは結構好きだ(笑)

 今日の試合は前期の味スタでの試合同様に、互いに牽制し合って隙を伺う展開で、時折ゴール前でシュートシーンはあってもDFが上手くコースを限定したりしてゴールを割らせず。東京は前からプレスを掛けてきて、チェックに行く時はマリノスの選手にしっかり体を寄せていたのが印象深い。代表、クラブに限らず国際試合では相手の激しいマークを受けてなかなか思うようにプレー出来ない場面が多いが、国内戦でもこうした守備が見られれば、それを上回る組織や個人を磨く意識も生まれてレベルの向上に繋がるのではと思う。
 試合は0−0のまま終盤を迎えて、このまま前期と同じスコアで終わるかなと思った88分に中村のクロスから途中出場の富樫がヘッドで合わせてマリノスが先制した。あまりに突発的で一瞬何が起こったか分らなかったほど。相手のマークを受けながらもゴール前に正確なクロスを上げた中村のプレーは先程述べた、組織を上回る個人の力そのものだったな。富樫も高い打点からの綺麗なヘッドだったが、これは相手にまだプレーの特長を読まれてないという事情はあったと思う(笑)とは言え初出場初ゴールは素晴らしい。記憶してる限りマリノスで特別指定の選手が公式戦に出場したのは小宮山、長澤に続いて3人目かと思ったが、調べたら実は阿部祐大朗が02年に高校生で出場していたので4人目で、ゴールを決めたのはこの富樫が初。来季加入も内定しているが、最初からいきなりレギュラーとはいかずとも、加入当初のサブの時期、その後のレギュラーの時期いずれも確実に役割を果たしたかつての大島の様な存在になって欲しい。

 ハーフタイムには観戦仲間の誕生祝いを。