日本橋〜銀座

 今日は終日家にいる予定だったが、今朝方何気なくツイッターを追っていたら、日本橋高島屋で去年に続いて東北の物産展が開催されており(今年で通算5回目)、代表シェフ西氏も昨年に続いて出店されているのを知った。イベント自体は連休最終日まで開催との事だったが、今日は西氏と同じく復興支援活動を行っている小笠原とのトークショーも開催と言う事でもう行くしかないなと。物産展の公式HPを見てみると「好評につき昨年に引き続き出店」とあるので、高島屋の担当者にかなりインパクトを与えたのだろうな。

 昨年は震災後に出した2冊目の著書にサインして頂いたのだが、今回は南アW杯の後、震災の直前に出した最初の著書を持参し、サインと写真をお願いしたら快く応じて下さった。写真を取る際、自分のスマホカメラが不調で焦っていると、たまたま傍にいた出版社の担当の方が代わりに撮ってくれたというハプニングもあったが(苦笑)トークショーはまぁ15分くらい前に行けば良いくらいに思っていたが、その担当者の方から開店前から並びの列があったと聞いて慌てて屋上の会場に向かった。椅子は30席のみで当然埋まっていたが、会場は広く芝生エリアもあって見るには十分だった。

 トークショーでまず意外だったのは小笠原が結構喋っていたという事。この選手は寡黙なイメージで、あまりに自分を出さないのでトルシエに激怒されたなんて話も記憶しているが、決まり切った定型文ではなく、自分の言葉で復興について熱く語る姿に感銘を受けた。本人曰く変わったのはやはり震災がきっかけだと言う。再興したJビレッジでプレーするのが現役を続けるモチベーションとの事で、18年に一部、20年五輪までに全面再開する計画が上手く行けば40近くまでプレーする事になる。意外と黄金の79年組で最後まで現役を続ける選手になるかもしれない。またそれ以外では「優勝以外2位も5位も10位も同じ。」と何度も繰り返していたのが印象深い。鹿島が何度もタイトルを取ってきたチームだけに尚更その言葉が重かった。こうした精神を小笠原や本山、曽ヶ端は本田や秋田から受け継いできたのだろうし、おそらくそれは柴崎や土居の世代にも継承されるのだろう。このチームの強さの一端を見た思い。
 
 トークショー終了後は小笠原のサイン会も行われていたようだがあまりに混んでいたのでそれは断念し、出店されているカレーを今年も購入した後は銀座まで少し散策しつつ、帰宅した。