神奈川県社会人2部リーグ(谷本公園)


 先週に続いて友人チームの試合へ。本当は昼の川崎×G大阪@等々力とのダブルヘッダーを予定していたのだが、別件が入って行けず。経過は追っていたが行けなかったのが悔やまれる様な展開だった。しかしこのカードはよく点が入るな。

 友人チームだが、残り2試合で勝点1を加えれば自力での優勝と昇格が決まるという状況で、前半20分頃に現地に着くとまだ0−0だったが、そこから相手に2点を奪われ0−2で前半終了。今日の相手はここまで友人チームを除く上位には敗れてはいるものの1点差の試合が多く、下位には確実に勝っているチームだったのだが、観ると攻守の切り替えが早いなかなかの好チームだった。友人チームが自陣でボールを奪って攻撃しようにも素早く守備に戻るのでなかなか縦にパスが入らず、結果的に攻撃の速度が遅くなる一方で、このチームが友人チームからボールを奪うと中盤の司令塔から俊足の両サイドへパスが通ってチャンスを作り出すと言う。守ってからのスナイデルロッベン、V・ペルシで点を取ったブラジルW杯のオランダみたいなチームだった。聞くとGKや前線の選手はJFL経験者だったようで、ユニの胸にスポンサー名が入っているのを見てもピッチ内外の組織がしっかりしているチームという印象。

 後半は開始早々に再び速攻で抜け出した相手をGKが倒してしまいPK。これを決められてしまった。その後も相手の守備を崩せない中、後半半ば過ぎから徐々にシュートまで持ち込めるようになった中で1点を返したが、そのまま1−3で試合は終わった。

 友人チームはまだ1節残しており、また得失差でも有利なのは変わらなかったが、こういう場合2位が勝点を落として決まる事も考えられるな、という事を同じく応援に来ていた友人達と話していると、まさにその通り他会場で2位が引き分けた為に友人チームの優勝と昇格が決まった。(ちなみに今日の対戦相手が2位浮上。このチームが残り1試合を勝っても友人チームには及ばない。)

 これで来季は県1部と言う事だが、2部の上位に来るようになってから、友人関係抜きに普通に観てしまうというか、完成度の高いサッカーになっていると強く感じている。それは強豪ユースや大学出身者が加わったからでもあるが、そうした選手達が集まっても日本のサッカーカテゴリではまだ7部相当(J1→J2→J3→JFL→関東1部→2部→県1部)という事実にもまた目が眩む思いだ。これで7部なら関東リーグはどんだけレベル高いのかっていう。(もちろんその先のJFL、Jリーグも。)だが10年以上掛けて3部から1部に上がったように、やはり友人チームは一歩一歩確実に歩みを進めるチームで、それを観るのは普段の観戦とはまた違った意味で面白さがある。おそらくそれは現J1の松本や仙台、新潟などが経験してきた様な「地元の親近感のあるチームが上に登っていく喜びと興奮」であって、(地域リーグから短期間にJ1まで行ったこれらのチームとは)ペースは異なれど基本原理は同じだろうと思う。この場合は地元ではなく友人関係が親近感の源ではあるが。

 1部に上がったらこれまでのように観戦し易いアクセスの会場では無いかもしれないが、今日や先週の様なアクセスの会場であれば(先週の会場はもう来季は使えないが。)また是非行きたい。