金曜に力尽きて書けなかったMVP投票の振り返りを。以下箇条書きに。
・今年の結果は個人的には意外だった。自分は割とノーマルな選考(のつもり)で、11年を除いては毎年選んだ5人の中からMVPが出ていたのだが、今年は全くのノーマーク。大久保はチームはタイトルに絡まず代表にも入って無かったので、3年連続得点王を評価する人が意外に多かったのは面白かった。1位票の数も最多の9票(2位は香川7票、3位は青山4票)だったし。月並みだが評価と言うものは人それぞれだなと。
・それに関連してだが、Jの公式のMVPに青山が選ばれた事に対してセル●オ越後の「日本的に丸く収めた感もある」「キャプテンが大好きな国「日本」を象徴していた」というコメントは、自分と異なる評価を抽象的な「国民性」なるものに落とし込んで理解しようとした、という意味で無粋だったし無意識の傲慢さが見え隠れしていた。11年にはまさに今季のドウグラスに相当する活躍を見せた柏のR・ドミンゲスがMVPを受賞しているので、「キャプテン好き日本」という指摘自体そもそも的外れではあるのだが。
・チーム別では広島が監督も含めて最多7名の得票。同じくリーグ優勝した12、13年よりも複数の選手に満遍なく票が入ったのが特徴的だった。12年は佐藤寿人が91ptで1位だったがそれ以外は全員一桁pt、13年は俊輔に全て持ってかれて優勝したのに最多得票が西川の20ptだったりした中で、今年は二桁ptが青山、佐藤(寿)、森保、浅野の4名出た。12月は他チームが試合の無い中でCS→クラブW杯と試合が続いてメディアに出る機会が多く、その印象度の強さはあったかと思う。
・これで11年の澤から5年連続30代の選手がMVPになった。長谷部、本田が1位になった当時は24〜25歳だったのを考えると、これも今の日本サッカーで若手、中堅の突き上げが足りない1つの証左かな。今の同年齢の選手達にはもうワンランク突き抜けて欲しい。世代で言うと90〜91年生まれ以降の山口、大迫、W酒井、齋藤、原口、宇佐美、柴崎など。武藤は3位にランクインしたが、コメントにもあったように次は代表でのポジション獲りを。
・何人かの選考者から後ろ(守備)の選手で目立った活躍を見せた人がいないと指摘する声があった。代表DF陣で言うと海外組は吉田、長友は半レギュラー、内田は負傷中、W酒井もブンデスで目立った活躍は無し。国内組も森重、槇野が東アジア杯で高さで競り負けたり波があった。経験が重要なポジションなのは承知だが、GKも含め安定感のある若い選手が1人でも多く出てきて欲しい。
毎年コメントもがっつり書いてくれる人が多く、出来れば全て載せたい程なのだが、分量の関係で泣く泣くカットしている。来年は今年よりも代表で結果が出る事を願うばかりだ。