OAも出揃った所で・・・

 五輪メンバー予想。OAの顔ぶれはまぁ海外組が呼べなかったんだろうなというのがはっきり分かるとは言え、渋い役者を揃えた印象はある。

※赤字はオーバーエイジ、BUはバックアップメンバー
GK:中村、櫛引
DF:塩谷藤春、植田、岩波、室屋
MF:遠藤、橋本、井手口、矢島、南野
   伊東、豊川
FW:興梠、久保、浅野、鈴木
BU:杉本、山中、大島、オナイウ

 負傷者やポジションの兼ね合いもあって難しいのだが、まずGKは中村、櫛引でほぼ確定。櫛引は鹿島で曽ヶ端の控えなのでレギュラーは中村のはず。次にDFだが、CBは3枠、SBは2〜3枠とするとCBはOA塩谷、植田ともう一人となるが、ここは岩波の負傷回復に期待したい。全治6週間なので7月上旬〜半ばに復帰だろうから8月中旬の本大会に間に合ってくれれば・・・。SBは藤春と負傷明けで来週の南ア戦にも召集されている室屋は確実だが、もう1枠は他のポジションとの兼ね合いもあるので後述する。亀川はチームの常連、かつ福岡でもレギュラーだがどうもパス、トラップなどプレーの質が物足りないんだよな。現在負傷中の山中の方が強烈な左足を持っている分期待してしまう。

 中盤に関しては、基本はボランチ3枠、2列目(より前目の位置)も3枠と思うが、ボランチは主将の遠藤は確実、そして残り2枠は井手口と、逆転でFC東京の橋本が滑り込むかなと。大島はこのチームの常連だが、中村憲剛の副官的立場で機能しつつあるクラブとは違ってU23ではまさに中村憲剛のように中盤をコントロールする役割の中で、チームの方向性とプレースタイル、能力が一致するのかという疑問がある。本大会は1月の予選や、南アW杯でのA代表の様にしぶとく結果を勝ち取る試合になると思うが、1月の予選では6試合中4試合の出場で2試合は後半半ばに途中交代、1試合は終盤の途中出場だった。つまり遠藤ほど絶対的存在では無いんだな。その点橋本はU23歴は少ないがDFもこなせて長身を活かしてフィジカルも一定水準あり、本大会での戦いにマッチしているのではと思う。テグも南ア戦のメンバー発表会見で

本大会、特にマナウスでの初戦は、相当過酷な環境のなかで体力を振り絞らなくてはなりません。そこでのタフさを考えると、南アフリカ戦では相手を翻弄するぐらいの活動量をこのメンバーで表現してもらいたい
(中略)
自分たちの強みを活かして試合を進められればいいですが、世界の戦いでそんなことは期待できませんし、90分間スピードを出し続けられるサッカーもできません。そう考えると、このチームには試合の攻勢と劣勢をしっかりと判断してスピードとパワーを示し、メリハリをつけたゲームコントロールを期待したい。

 と述べており、やはり南アW杯の様なスタイルになるのだろう。地に足の付いた考え方と思う。

 2列目は敢えて4枠。南野、矢島はほぼ確定、残り2枠は甲府でSBをやっていた伊東とこのチームで監督の評価が高い豊川を。中島はクラブで試合に出ていないという点に尽き、野津田は新潟でもこれといった活躍はみせておらず、U23でも好機をことごとく逃していた印象が強い。
 最後にFWだが、興梠、久保、浅野の3人は堅く、残り1枠は高さを求めて鈴木武蔵かなと。前にも書いたが武蔵の適性ポジションは中央ではなくサイドだと思っているが。マリノスの富樫はツーロンでアピールしたもののその後クラブで出番に恵まれず、元々久保とプレースタイルが似ている上に同じく裏抜けを得意とする興梠の招集で序列が下がったのだろう。

 いずれにせよ、全ては本大会前のコンディション調整に尽きる。それが上手く行った南アW杯では結果が出て、上手くいかなかったブラジルW杯ではそうでは無かった。GLは緒戦のナイジェリア戦が“緒戦は重要”という経験則以上に運命の分かれ道になる気がする。南アW杯緒戦カメルーン戦、五輪予選の緒戦北朝鮮戦の様にここで勝てば一気に、と思ってるんだが。