J1第1節 G大阪×横浜M(パナスタ)


■京都行
 ここ最近大阪に遠征する時は午前京都観光、午後試合というのがお約束。京都も主な場所は大体周っているので南の宇治や北の比叡山などにも行きたいのだが、日帰り旅の午前中という縛り故に結局は京都駅からアクセスの良い場所となる。今日も色々考えた末にまずは嵐山に近い天龍寺に向かった。ここは以前紅葉の時期に入り口辺りを少し観た程度で有名な庭園など中をじっくり見学したことは無かった。嵐山というと京都の北西の外れにあって遠いイメージだが、近くをJRが走っており、京都駅から電車で15分+徒歩10分弱と意外に近い。6時台の新幹線に乗ったお陰で天龍寺に着いたのはまだ9時で、人も少なく庭園をゆっくり観賞することが出来た。

見学後はその足で嵐山へ。ここはいつも山を背景にした渡月橋というのが定番なので、敢えて逆アングルで(笑)季節は新緑生い茂る時期でも紅葉でも無く、天気も微妙な曇り空で、更には橋桁で土木工事も行われていて風情とはほど遠い光景ではあったが。

この時点で10時だったので、また電車で京都駅方面に戻り、駅に近い西本願寺に行った。ここは2012年7月以来。

勿論西に行くなら東にも。

同じく12年以来だが、当時は写真2枚目の阿弥陀堂が修復工事中だった。そして今回は徒歩数分の飛び地にある涉成園へ。徳川家光の時代に東本願寺に寄進された場所らしい。拝観料500円で普通の寺社や庭園ではあり得ない立派なパンフレットを貰える。


やはり季節柄人は少なかったが、自分以外の見学者10名ほどは全て中国語話者だった。桜や紅葉、祭りの時期に比べてツアー料金も安かったりするのかな。
 ここから京都駅までは徒歩圏内なので歩いて戻り、地下街で昼を食べてパナスタへ。京都に来たのに宮崎料理(チキン南蛮や冷や汁など)の店で値段もそれなりな観光地価格だった。関西は街中に安くて美味い店は幾らでもあるのだが今回はスケジュールの都合上やむを得ず。

■観戦記
 京都からはJRで茨木駅に向かい、そこからバスでスタジアムへ。このルートは12年に初めて万博競技場に行って以来だな。バスは試合開催日に臨時運行されるシャトルバスと万博記念公園駅行きの通常ダイヤがあるのだが、シャトルバスがバスを降りてからスタジアムまで10分程歩くのに対し、この通常ルートはスタジアムの目の前にバス停があって狙い目。ただし混み具合もシャトルバス以上なのだが、タイミング良く座ることが出来た。12年に行った時も思ったことだが、茨木駅から市街地を抜け丘を上って広大な公園内にあるスタジアムに行くというのは、横浜駅からバスで三ツ沢に行くのに似た感覚がある。バスを降りると丁度ガンバサポがバス待ちをしているところだった。友人と合流し、入場してもまだ開始まで1時間以上あったのでスタジアム内を散策して時間を潰した。ここに来るのは3度目だが、何度来てもつい色々見て回りたくなる場所。まぁ今日はじっと席で座っているにはあまりに強烈な寒風だったせいもあるが。

 ようやく試合が始まったのだが、開始直後に喜田から飯倉へのバックパスをファン・ウィジョに拾われ、シュートはポストを叩いたもののそこに小野瀬が詰めていきなりガンバが先制した。昨季序盤みたいなドタバタ劇が今年もか、と思ったのだが、そこからマリノスがボールを支配してガンバを押し込み、先制されてから1分後に仲川が詰めて同点に追い付いた。
 今日のマリノスについて言えば先制されてから後半半ばまでの約70分はこれまでとワンランク次元の違う内容だった。ガンバがマリノスの選手を掴まえ切れていなかったのか、SB、中盤、サイドアタッカーが連携した攻撃が面白いくらいハマった。左のマルコスは期待通りゴールの匂いが漂う仕事ぶりだったし、エジガルも開始から何度も決定機を迎えた。
 ただ押しまくっていただけに前半の内に2点目が欲しいなとも思っていたのだが、前半30過ぎに右サイドからワンツーの連続で相手陣内奥深くまで侵入し、右サイドライン際でボールを持った天野が股抜きで突破してクロス、これはガンバDFがクリアするもののそれを拾った三好が迷わずミドルを撃ち、これが決まってマリノスが勝ち越し。
 今日は開幕節だが一連の流れ全てが今季の観戦表彰のベストゴール候補と言えるようなゴラッソ。今日の三好は去年のマリノスの中盤に欠けていたものを全てもたらすかのようなプレーだった。後ろからのボールをスムースに前を向いてトラップし、そのままドリブルやパスでチャンスメイクするーーーこれが出来る中盤がいるだけでどれ程攻撃が活性化するか思い知った。昨日書いたシーズン展望で得点力の無さが課題と書いていた矢先にあのゴールとは(苦笑)このプレーを継続できるならU22を飛び越えてA代表も視野に入るだろうと思う。
 A代表という点なら仲川もだな。今日はゴール以上にボールキープ時に相手に詰めさせない、取られない間合いを掴んでいるのが印象的だった。またボールを奪われないだけでなくしっかり前にドリブル出来ていたし、三好同様にこれが継続出来るならコパ・アメリカまでに一度は試されるようにも。
 試合は前半の内に中央からの崩しからエジガルが決めて3-1。先ほど述べたように後半半ば過ぎからはやや停滞して、終盤には飯倉とチアゴが意思疎通出来ず、飯倉がクロスをキャッチするため飛び出したところにチアゴが頭でクリアしてしまい、それを拾った藤春がダイレクトで無人のゴールに入れて3-2。ATも主にセットプレーからガンバがチャンスを掴んだが最後は凌いでそのまま試合は終わった。
 今日のスタメンを見た時、新加入の広瀬、三好、マルコス、エジガル、レンタルバックの高野と半数近く新戦力を並べていたので、これは今年の選手層の厚さを示すための監督のメッセージなのかなと思ったが、試合が終わった後はまだ何とも言えない。今日ベンチだった松原や扇原、遠藤がスタメンで出ても同じ水準を保てるのか。3月、4月はリーグやルヴァン杯でそれを見極める楽しさもあるということだな。

 帰りは飛行機で、パナスタからは伊丹空港までモノレールで一本なのだが、最寄の万博記念公園駅は試合後にかなり混むとのことだったので、敢えて空港から一駅遠い宇野辺駅まで歩くことにした。距離は約2キロで時間にして約20分だったが、過去2度のパナスタ行ではその倍近くかけてJRの千里丘駅まで歩いていたのでそれほど苦にならなかった。17時に試合が終わった後、18時には空港に着いたのでこれで正解だった。空港では土産に551の肉まんを買おうと思ったらかなりの行列で断念。