J1第1節 横浜M×甲府(日産)


 この日を迎えると冬の終わり、そして春の訪れを間近に感じる。実際コート着て行ったのを後悔する位暑い一日だった。

 甲府を生で観るのは初めてだったので、去年苦手としたAwayをどう戦うのか興味があったのだが、開始5分で山瀬の個人技から先制点を奪われる。やっぱり山瀬はマリノスの中でも1ランクレベルが違う。俗に言う“違いを生み出せるタレント”。開幕からこうしてフルに動けるのは数年振りなはずだが、このまま調子を維持すれば必ず代表に呼ばれるはず。
 先制された甲府だが、ボール支配率ではマリノスを上回り、10番藤田を中心にそのパス回しは華麗ではあったが、ペナルティーエリアから先はなかなか侵入出来ず、決定的なチャンスは無かった。バレーがいたら・・・。
 後半もこの構図は変わらず、終了間際に師匠の退場とかハプニングはあったものの、1−0で終了。今季の甲府は得点力に苦労しそうだなー。メンバーの顔ぶれからするとあのサッカーを魅せるのは本当に素晴らしい事なのだが、どれほどボールを支配しても点が取れなければ勝てない。ただ、ホームでは今年も大物喰いをする気がする。

 一方のマリノスは特定の時間を除いて殆ど甲府に支配されてた様に、まだチームとして未完成な印象。今日は相手に“ストライカー”がいなくて助かったが、これでマグノ、ワシントン、ジュニーニョとか相手にしたら話は違う。まー今年は世代交代含め過渡期なんだろうな。攻撃的なサッカーをしたいのは分かるが、だからといって即3トップというのは短絡的な気もするが。次戦は久保×師匠の新旧9番対決が楽しみだったんだけど、残念ながら実現ならず。ずば抜けた能力を怪我等で活かしきれないままW杯を逃した者と、持てる力以上の結果を残して日本のW杯史に名を刻んだ者、そんなポジションを同じくする2人が因縁のチーム同士に分かれて戦う事に、何か運命的なものを感じてたんだが。
 その久保だが、帰りにスタジアム外のスカパーPRブースに寄ったら浦和×横浜FC等他会場の試合を流してた。で、あのゴールを観て、これでついさっきまで生で観てた試合の印象が消し飛んでしまった。山瀬のゴールも凄かったけど、これはちょっと次元が違うわ。