ナビスコ杯 準々決勝第2戦 FC東京×横浜M(味スタ)


 後半開始早々にマリノスが2点目を取った時点で、試合はほぼ決まったと思う。FC東京は攻めるものの、これまで観た来たような――例えば去年のガンバ戦のような―――“開き直り”感が無く、中途半端にボールを奪われてはマリノスのカウンターを喰らって決定的なチャンスを作られ、そして決められた。4−2というとてもらしくないスコアにより、マリノスが準決勝に進出した。
 おそらく、秋に予定されている味スタでの同じカードでは、こういう展開には成らないだろう。これがリーグ戦ならば、先に2点を失っても気持ちが切れる可能性は低いからだ。奇しくも万博でもガンバが圧勝していたが、これはアウェーゴール2倍ルールのトーナメント戦だからこそ起こりえたスコアだったんだろうな。


 ・・・・・だがそれにしても、と思う。今回はお互いアウェーで勝利を収めた訳だが、プロの集団として環境に左右されずに結果を残すという点においては大変素晴らしい事だとしても、プロ「クラブ」としてはどうなんだろう?という思いは消えない。ホームで4−2で勝ち、アウェーで0−1で敗れた方がまだすっきりする。マリノスは第1戦では殆どチャンスらしいチャンスを作り出せなかったのに、今日はよくボールが回り、ミドルにも積極的で全く別のチームのようだった。こういう試合をホームですべきだと思うのだが・・・・。“ホーム”とは一体何なのか?ちょっと考えさせられたわ。あんな天気だったから、そう思ってしまうのかもしれないが。