親善試合 日本×ボスニア・ヘルツェゴビナ(国立)


 今日の相手は実力的にチリよりワンランク下だったので前半の内に1点は取って欲しかった所だが、まぁ2試合目の後半にやっと予選に向けて体が動き始めたって所か。山瀬のゴール、特に1点目のゴールまで一直線に突き進む走り&1対1の冷静さはいつもマリノスで見せてるプレーなので、早くも代表に慣れてきたか?2点目に関しては播戸のさりげなく高度な頭での落としで0.8点分。
 久々に3点以上入る代表戦を生で観た気がする。最近は行く試合、行く試合がロースコアで、今日も1−0で御の字だと思ってたから嬉しい誤算。気候も土曜に比べればかなりマシだったし、+完全防備でそれ程苦では無かった。一緒に行った友達が膝掛けまで持ってきてたのには恐れ入ったが。
 ただ、あくまでこれは親善試合であって、これが即タイ戦での快勝に繫がるかというとそうは言えない。むしろ直前の親善試合で振るわない時ほど本番(予選)で良い試合したりするもんだし。1−0でもとにかく勝点3取れればOK。けど、前回みたくロスタイムに決勝点てのはさすがに勘弁して欲しいな。


 ハーフタイム、オーロラビジョンに観戦に来ていた前監督の姿が映し出された。かなり頬の辺りの肉が落ちたように見えたが、場内の拍手に手を振って応えたりして、元気な所を見せてくれた。ただ、自分で使っておきながらこんな事を言うのもおかしいが、場内アナウンスで『〜〜“前”監督』と流れた時の違和感とある種の寂しさは今でもはっきり覚えてる。監督であったつい数ヶ月前までの期間が、遠い過去のように思えたし、あの人自身も過去の人のように一瞬感じてしまった。その意味でも、後任がもし外国人監督だったならば尚更そんな思いが強まっただろうから、10年前のように危機下での急遽就任という印象の強い岡田氏が監督になったのは良かったのかもしれない。勿論、そんな個人の感傷の為に代表が存在してるのではない事は重々承知した上で。