今日は柏へ行く前に上野の東京都美術館で開催中のルーブルの地中海展に行った。上野から常磐線乗換なので途中下車するにも丁度いい。上野公園は予想以上の人出だったが、駅近に幾つも美術館、博物館があって、パンダのいる動物園まであれば当然か。
古代から近代まで地中海世界に関する様々な美術品、彫刻、絵画などが展示されていたのだが、中世は(ルネサンスが起こる迄は)キリスト教の影響でどうしても写実性に劣ってしまうのに対し、古代の写実的な描写は見た目にも美しいし、見ていて飽きない。また古代というとローマ文化の源流はギリシアなのでどうしてもギリシア中心になるのだが、今回は別個に章立てて展示されていたのも個人的に良かった。“地中海”という括りだけあってさすがに史上唯一地中海世界を統一した帝国は無視出来なかったという事か。皇帝の胸像もあってオクタヴィアヌス(アウグストゥス)、ハドリアヌスの他、(五賢帝等と比較して)あまりメジャーでは無いセプティミウス・セヴェルス(五賢帝時代後の混乱を収め、一時的に安定をもたらした)の胸像まで。
都美以外にも国立科学博物館での深海生物の展示など面白そうなのもあったのだが、時間も無かったので今日はこれのみ。また何かあれば行ってみたい。