今日から7月。今月は全て土曜19時開始なので先月に比べて心置きなく観戦出来る(笑)ただ天気は芳しくなく、数日前までの曇り予報が前日には傘マークが付くようになり、ポンチョ持参で外出。
夜の試合まで時間があるので昼間は千駄ヶ谷の新国立の建設現場に行ってみた。隣の東京体育館からよく見えるのだが、既に基礎部分が出来上がりつつある。
ただ竣工はまだ先で3年後。このスタジアムが出来た後は、サッカーではどういう運用になるのだろうか。天皇杯、ルヴァン杯のカップ戦決勝はここだろうけど代表戦、特に予選など公式戦はどうなるのか?五輪時は収容約68,000とのことだが、これだと埼スタ(約63,000)や日産(約67,000)とあまり変わらず、専スタ(観やすさ)を優先すればこれまで通り埼スタかな。ただ交通の利便性は埼スタは勿論日産に比べても圧倒的に優位なのでそこをどう判断するか。平日夜開催がデフォルトの代表戦でこの立地ならかなり有り難いが・・。何れにせよ例えトラック付であれ楽しみだな。旧国立については自分の観戦歴の重要な一部でこそあれ、そこまで回顧趣味に傾倒するつもりは無いのが正直なところ。メインの一部以外屋根が無かったので雨に降られて難儀した試合も多々あったし、調理設備も整っていなかったのでスタグルと言えばカップ麺や焼きそば、スナック類がせいぜいだった。まぁ強いて言えば屋根が無いので晴れた日のカップ戦決勝後は日が傾いて夕陽が差し込み、試合の余韻に浸るには良い雰囲気になったのだが、それを差し引いても新しいスタジアムに期待する面が大きい。五輪後は球技専用に改築してくれれば言うことなし。
建設現場を観た後は近くのホープ軒に行った。
ここは旧国立代々木門の近くにあるラーメン屋で、先ほど述べた雨の試合時には開門前や試合後に重宝した。特別美味いって訳でも無いのだが、雨に打たれて冷え切った身体にはスープが胃に染み渡る。そういや03年5月の日韓戦(安貞桓に決められて負けた試合)は朝から大雨で、開門前に並んでいたものの仲間が全然来ないので頭にきていっそ帰ろうかとすら思っていたのだが、ようやく何人か来た後にここに行き、ラーメンをすすったら大分心が落ち着いたのはよく覚えてる。国立の建て替えで前ほど客はいないかと思っていたが、人通りは多くて客も多かった。皆乃○坂46のグッズを持っており、聞こえてきた会話から神宮球場で握手会があるようだった。千駄ヶ谷から神宮は結構距離があり、自分なら外苑前から行くが、皆普通に千駄ヶ谷から歩くのかと意外な発見?だった。ホープ軒では1階の立ち食い席にてラーメンを食べ、その後は千駄ヶ谷から新宿経由で大宮へ。
大宮に着いたのは17時過ぎと試合にはまだ時間があったので、徒歩で氷川神社に向かった。ランニングアプリで距離を測ってみると大宮駅前から氷川神社の本殿まで凡そ1.3km。NACK5スタジアムまでは更に200〜300mあるとは言え、新横浜駅から日産スタジアムまでとそう変わらない。
この社は公式HPによるとかつてはすぐ傍まで見沼と呼ばれる湖沼が広がっていたとの事だが、鹿島神宮然りで古代から続く社は不思議と水との関わりが大きい。縄文時代は今よりも海水面が高く、現在の内陸部にまで海が広がっていたようだが、この氷川神社や鹿島神宮はその当時から陸地で、当時の海辺に位置する。今のような神社の形態が出来る以前から何かを祀る祠のようなものがあって、それが今に至る、なんて想像してみるのも面白い。
参拝を終え、ようやくスタジアムに到着。
■試合
ここに来るのは4年ぶり。雨も降らず、試合前には雲が晴れて夕陽が射すほどだった。規模は三ツ沢と同じだが、ゴールとスタンドの間が三ツ沢より狭く、バクスタも狭い分ピッチとの距離が近く感じられる。お陰で試合前の練習もよく見えたのだが、中でも中澤の両膝のテーピングが目に入ってきた。チーム全員でのストレッチも別メニューだったし、相当ギリギリの所でプレーしているのだと思う。それでフル出場を続けて結果(3試合連続無失点中)も出しているのだから改めてこのCBを生で観ることの出来る価値を感じた次第。
試合は前半は一進一退でこれは前節の神戸戦、14節の川崎戦とほぼ同じ。まぁ最近は前半0−0、後半勝負で結果を出しているのでこれで御の字ではあった。大宮は右SB奥井のアグレッシブさは印象に残っているが、前線はシュートに消極的だった。横谷、茨田のパスセンスは目に付いたがこのサッカーで誰が最後仕上げるのか(点を取るのか)というのは曖昧だったな。その候補の一人は大前なのだろうが、中盤か前線かどっちつかずの微妙なポジショニングであまり存在感が無かった。江坂も献身的な守備など良い選手とは思うが、年間10点取れれば大成功という選手であって、この点の問題を解消しない限り(この試合前まで公式戦3連勝とは言え)大宮は厳しいようにも。
後半も前半の流れのままの展開だったのだが、後半14分にカウンターから最後はマルティノスが決めてマリノスが先制。ここ最近当たり前のように後半のカウンターが決まるが、そこに至る個人の能力、チームとしての意識の共有も重要な要素。好調なチームというのは悪い流れでもいつかはチャンスが来ると全員信じているものだが、今のマリノスがまさにそんな感じ。
そして後半23分には山中がミドルを決めて2−0。丁度目の前にいたのだが、カウンターの場面で左サイドを駆け上がり、前線にクロスだと思っていたのが意表を突くシュートだった。サブの時はハーフタイムのシュート練習で強烈なのを決めていたが、ついに公式戦で決めた。これでかなり勝利に近付いたなと思ったのだが、その後セットプレーから大宮が1点返し、その後も押し込んだものの最後マリノスの守備が勝って2−1で勝利。
帰りは北大宮駅まで歩き、大宮から上野東京ラインのグリーン車で帰宅。そう言えば前回来た時はまだこの路線の開通前だった。日立台からの帰りもそうだったが、上野で乗り換えるのとそのまま新橋、品川方面まで直通するのとでは大分違う。次は行きでもこの路線を使おうか。